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ユニオンモンスター

三日経過したが、未だに一樹は地下一階に辿り着けていなかった。

原因は転移装置の前に陣取っているボスモンスターだった。

そのモンスターは、身長二メートル近くの巨大な人形型モンスターの背に木型モンスターが寄生しているといった様子であり、倒さないと転移装置を使えそうにないのだ。


何度か闘ってみるも、人形型モンスターと間合いを取ろうとすれば、木型モンスターの伸縮自在な太い枝が向かって来て邪魔をしてきた。

今度は木型モンスターの枝ばかりに注意していると、人形型モンスターが木の棒を振り回してきた。

互いに協力し合っており攻撃用のロッド一本では足りないと思ったので、新しいロッドを購入するため金を貯めていたのだ。



漸く購入資金を調達出来たので、ロッドを買ってきたところである。消費した火の石も補充する必要があったので、中々貯まらなかったのだ。

登録する魔法はファイアーニードルとファイアーブレスにした。


試し撃ちをしてみたが、ファイアーニードルは一発当たりの威力が弱すぎるので牽制用にしか使えそうになかった。

ファイアーブレスは広範囲に攻撃出来るが、威力が弱く結構近付かないと当たらなかった。






装備を整えた一樹は目標地点へと向かった。拠点を出発してから約二時間で到着した。

その間に犬型モンスターと蝙蝠型モンスターと木型モンスターを三体ずつ倒し、人形型モンスターと蜂型モンスターを二体ずつ倒していた。



ボスモンスターの姿を確認した途端走り込みながら攻撃を始めた。


「《ファイアーニードル》、二十発!!」


先ずは枝による攻撃に対処しつつ、モンスターに肉薄する。

撃ち込んだ弾数を数えておき、二十発撃ち次第ファイアーブレスを放つ。

背中に寄生している木型モンスターにも燃え付いた事を確認したので、ファイアートーチを解除する。


一樹の周りは暗くなったが攻撃する相手はよく見えている。

一度木型モンスターに燃え付いた火は倒されるまで燃え続けるという性質を利用したのだった。

この作戦を実行するためには、ボスモンスターとの戦闘中に他のモンスターが出現しない事を確認する必要があるが、金を貯めている最中に観察しており、大丈夫だと判断したのだった。


ファイアーボールやファイアーニードルでは人形型モンスターの持つ木の棒に阻止されるが、至近距離からのファイアーブレスでは背後にいる木型モンスターも巻き込むことが出来るのだ。

このためだけにファイアーブレスを登録したといっても過言ではない程である。


これにより枝を迎撃するためのロッドとモンスターを倒すためのロッドを別々に持てる様になったのだ。



素早く後方に移動して距離を取ろうとするが、人形型モンスターが燃え盛る木の棒を振り回しながら襲い掛かって来る。

ファイアーボールを三連続で放つも一発は木の棒に阻まれ、もう一発は枝で防がれたので、人形型モンスターに当たったのは一発だけだった。

木の棒は粉砕した様だが、背後にいる木型モンスターから新しい木の棒を受け取ってこちらに向かって突進して来ていた。

木型モンスターは援護のためなのか新しく枝を二本伸ばしてきた。


ファイアーニードルを乱発するが、弾切れとなった瞬間に枝から受けた攻撃による衝撃で勢いよく吹き飛ばされる。


幸いモンスターと距離を取ることに成功したので、ロッドの保有ポイントに注意しつつファイアーボールとファイアーニードルを放ち続けた。



人形型モンスターにはファイアーボールを放ち、伸びて来る枝にはファイアーニードルで対処する。

時折枝が多過ぎて対処しきれない場合は、回避するかファイアーウォールを唱える。

但しファイアーウォールの使用はモンスターの接近を許す事になるので、最終手段である。



これが光源を確保した後の一樹の考えた作戦であった。

実際には何度か攻撃を受けたため回復薬を消費したものの、ほぼ作戦通りに行動出来ていた。


誤算があったとすれば、それはモンスターのしぶとさであった。

二種類のモンスターが共生関係にあった事が原因なのか定かでないが、単体であればファイアーボール二発ずつで倒せるモンスターに対して、八発以上撃ち込む必要があったのだった。



漸くモンスターを倒したので石を手に入れて直ぐに拠点へ帰ろうとするが、不意に立ち止まる。


「……ん、何だこれ?何何…………身代わりの腕輪?」


どうやら先程倒したモンスターが落としたアイテムなようだ。

このアイテムの説明書も一緒に落ちている。



〈身代わりの腕輪〉

・この腕輪は装備者の死を一度だけ無かったことに出来る。

・この腕輪を使用した装備者は最後に利用した拠点へと帰還する。

・その際装備者の身体は完全に治癒される。


一先ず身代わりの腕輪を装備して拠点へ転移する。

疲れていたので消耗品の補充等は後回しにして、着替えて横になった途端熟睡した。

〔モンスター紹介〕


・キラーツリー(木型モンスターと人形型モンスターのユニオンモンスター):地下一階への転移装置を利用するためには倒す必要がある。木型モンスターによる枝攻撃と人形型モンスターによる棒攻撃を行う。一体900円。


・ユニオンモンスター:複数の種類のモンスターが結合したもの。赤字覚悟で闘う必要があるが、商店に無いアイテムを手に入れられる。

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