『プロローグ』
ーーなんで、なんでこうなる。
力が入らない四肢と固い地べたの感触。うつ伏せ、周りから見たら救急車呼べの、生存確認だのしなければならない状況だが、ここにいるのはその当人と、地面の感触を味わうこととなった元凶しかいない。詰んだなどと
表すのは少し違う、彼は永久に生きる。時の流れから取り残された不老と怪我がたちまちと治る不死、その二つの性質を持つ者。ではこの状況から助かる術はあるか?と言われるとそれもちょっと違う
分かりにくくはあるが体からは冷や汗が流れ、表情は苦。口角は下に、目尻には涙、彼が倒れている原因は毒のせいでもあった。もちろん目の前にいる相手がやった
盛ったとか、盛られたとか、ジュクジュク腐った毒殺試合の宮廷だからとか、学校が舞台のクソガキが調子に乗っての悪戯ではない
殺すつもりかつ、戦いの間で行われた、隙をつかれて半ば身体麻痺の気絶一歩手前の状態なのだが
「僕はただ、ただ必死にやって、悪いことなんてしてないのに...」
そんな同情を誘うような言葉。うまく動かせない体を必死に、腕の一つ使って引き摺らせて
痛いのはやだ、痛いのはやだ、苦しいもやだ、喉が詰まるのもやだ、肺が焼けるのはやだ、ヤダヤダヤダヤダヤダやだやだやだやだやだやだやだやだやだ
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
哀れと感じる有様。それでも、一歩一歩と相手は長く、光を反射する剣を携えて、彼、狂言 泣雄の心臓へと向けて
次の瞬間、胸部から感じた衝撃により意識は落ちた




