09相談事
「おはよう、忍。昨日は迷惑をかけた」
「えみかちゃん、もう起きてええの?」
「忍のおかげで風邪は一日で治った」
「ほな良かったわ」
それから僕たちは平日だったから大人しく学校に行って授業を受けた。平日はそれを続けた。えみかちゃんは女の子となにか話しとった。なんやろと思ったけど『遠耳』で聞くのは止めておいた。そうしたらえみかちゃんからこんな相談された。僕が鍵持っとる屋上で二人だけのこそこそ話やった。
「逢澤あいという子が教師の子どもができたと言ってる、堕胎しろと言った相手の教師は何もしてくれないらしい」
「はぁ!? ぼくら十六歳やで、そんな子どもに手をだしといて何もせんとか。その教師も大概悪い奴やな」
「忍、どうにかできないだろうか」
「そやな、相手の教師に付きおうとるて認めさせる。それから子どもについては逢澤あいちゅう子次第やな」
僕は教師の名前も聞いた、鈴木泰之いうらしい。ほいじゃっちょっと忍者らしいことしてみよか。まずは鈴木泰之の部屋に忍び込んだ、そうしたらパソコンの中に逢澤あいの服を脱がされてたり抱かれとる写真が山ほどあった。パスワードは手帳に書いてあった、記憶できへんのはおじさんやからやな。僕はその写真をプリントアウトして紙袋に入れておいた。そうして学校で鈴木泰之にわざとぶつかって紙袋にいれておいた写真をばらまいた。
「鈴木先生、逢澤あいとつきおうてたん!!」
僕がそう言うたらいっぱい人がきてこの事実を知った。鈴木先生は呆然としてた。他の先生が飛んできて逢澤あいの写真を慌てて集めていた。そうして鈴木泰之と逢澤あいが付きおうとるちゅうことは公になった。他の先生達から鈴木先生はどう責任をとるんですかと責められとった。鈴木先生は何も言わんかった。そうして結局のところ鈴木先生は責任をとって首、逢澤あいは生まれる子を休学して育てることになった。逢澤あいの両親も手伝ってくれるらしい。
「えみかちゃん、一応解決したで」
「苦労をかけたな、忍」
「主のえみかちゃんの命令やったら何でもやったるで」
「ふふっ、本物の忍者みたいだな」
そういって笑うえみかちゃんは可愛かった。僕は思わずえみかちゃんにキスしてしもた。誰もおらん屋上やったから良かったけど、えみかちゃんからもキスしてくれた。僕は幸せやった。それに忍者らしいことができて満足でもあった。それからも主のえみかちゃんからこんな相談をされることが増えた。
「藤田賢一という子がいじめられているらしい。忍どうにかできないだろうか」
「そやな、いじめの現場を携帯のカメラで撮ってみるわ」
主のえみかちゃんの次の相談はそんなことやった。僕は藤田賢一がいじめられてる現場を撮ってUSBメモリにいれて、藤田賢一のロッカーに”USBメモリ持って警察に行け”とメモを残した。藤田賢一は正直に警察に行きよった。それでいじめが発覚して先生たちはまた大騒ぎになった。いじめられとった藤田賢一は転校することになった、なんでこないな時いじめられとった方が転校するんやろ。いじめてた方が転校すべきではないだろうか。そう思たけど僕にはどうしようもできへんかった。
「あんまり役に立てんでごめんな、えみかちゃん」
「何を言っている、忍のおかげで藤田賢一はもういじめられなくなった。それ以上は藤田賢一自身が努力すべきことだ」
「そう言えてもらえると嬉しいわ」
「忍はよくやったぞ、偉いと褒めてやる」
僕はえみかちゃんから褒められて誇らしい気持ちになった。そんな事件が二件あって僕らは平穏を取り戻したんや。いやこのまま平穏が続いて欲しかった、けど人間がおれば事件が起こるのは当たり前のことや。僕らはそれからもいろんな事件に出会ったけどこれはまたのお話。土曜日になったから僕らはダンジョンに行くことにした。狼のダンジョンで僕は火遁の術で彼らを焼き払った。えみかちゃんは日本刀で硬い毛皮に苦労しつつ倒していた。そしてひときわ大きな狼が現れた、あれはフェンリルだとえみかちゃんが言った。あんまり大きいんで火遁の術でも足元しか燃やせんかった、こっちに突進してきたから僕はえみかちゃんを庇って避けた。ひとまず木の上に避難して、どないしよと思ってたら。えみかちゃんがフェンリルの背中に飛び乗って日本刀を突き立てた。そうしておいてえみかちゃんはフェンリルの背中から逃げた。僕は今が勝負や思てこう言った。
「風の刃、かまいたち」
かまいたちでフェンリルの首を断ち斬ってしもた。どうにか勝てた戦いやった、狼とフェンリルの魔石はハンターギルドで五百万で買い取って貰った、今回は五百万で売れたけど魔石の値段は変動するんや。やから十万やったものが百万になったり、逆に百万だったものが十万になったりもする。とにかくぼくらは山分けして二百五十万ずつもろた。そうして昼食にすることにした、えみかちゃんはまたチャーハンをたべとった、僕は豚肉丼にした。美味しいから何杯でもいけた。けどこれから動かないといけんから一杯で止めておいた。そうして入った次のダンジョンはまたスライムやった。僕らがまわれ右して逃げたのはいうまでもない。僕らどんだけスライムと縁があるんや。
「僕どんだけスライムに好かれとるん」
「私もだ、スライムはもうこりごりだ」
そうしてダンジョンに入りなおしたらリザードマンのダンジョンやった。一度クリアしとるから『防御魔法』を上手くつこて僕とえみかちゃんはどんどん先に進んで行った。ボスもえみかちゃんの日本刀で一撃やった。あんまり歯ごたえがなくて物足りないな思うとったら、裏ボスが現れた。裏ボスちゅーんは隠しボスとも言われていて遭遇することは非常に稀だった。やけにでっかいトカゲで毒を吐いてきた。僕は『跳躍』してトカゲの両目にクナイを刺してやった。盲目になったとかげは暴れまわった。えみかちゃんがとかげのしっぽに吹っ飛ばされたけど、プロテクターが壊れて『シールド』が発動した。
「大丈夫か、えみかちゃん!?」
「『シールド』のおかげで大丈夫だ」
「このとかげ丸焼きにしたる」
「ああ、それがいい」
僕は火遁の術でトカゲを丸焼きにしてしもた。こんがりとやけて良い匂いがしていた。ひょっとしたら食べたら美味いのかもしれんけど、毒を吐いてきたからそれにあたったりしたらあかんな思てそのままにしといた。リザードマンの魔石はハンターギルドでまぁまぁの評価やったけど裏ボスの魔石は高く買い取ってもらえた合計で一千万になった。こんなに稼げたのは妖精のダンジョン以来で初めてだった。裏ボスはそれだけ貴重な存在らしい。僕らはまたステーキハウスに行ってステーキを食べて、僕はえみかちゃんを家まで送っていった。えみかちゃんの父親がおったけど殴られんですんだ。そして明日の日曜はこんどこそイチャイチャする予定だった。僕はこの前と同じように部屋片づけてベッドのシーツを換えて準備した。コンドームもバッチリや。そうしてしっかり風呂入って寝た。
「忍、来たぞ」
「ようこそ、えみかちゃん」
そうして僕とえみかちゃんは僕のベッドで愛しおうた。喘いどるえみかちゃんが可愛くて少しだけしつこく愛撫してしもた。えみかちゃんと繋がれた時には嬉しかった。気持ちもよかったけど、あんあんまた可愛い声でなくえみかちゃんが愛おしかった。えみかちゃんも僕のこと抱きしめてくれた。お互いに満足するまで僕は何度もえみかちゃんを抱いた。
「えみかちゃん、痛なかった?」
「お前は優しいから平気だ」
「僕えみかちゃんが大好きや」
「ああ、私も忍が大好きだ」
僕の両親が帰ってくるまで僕とえみかちゃんは抱き合っていた。そうして帰りは『瞬間移動』でえみかちゃんを送っていった。えみかちゃんはまたしようなといって帰っていった。そんなえみかちゃんが可愛くて僕はたまらんかった。絶対にまたしようと思っとった。
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