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07初めての

「おおこれクナイのセットやないか。切れも重さもええし、買ったろ」

「…………おはよう、忍」


「主のえみかちゃん、どうしたん、えろうくらいで」

「ちょっとお前に頼みがある、お前の家まで行くぞ」


「主のえみかちゃんの頼みやったら断れんな、ほないこか」

「断られたら死のうかと思った」


 僕はクナイのセットを買ってえみかちゃんを『瞬間移動』で僕ん家まで連れていった。それにしてもえみかちゃんが死のうかと思うほど何があったのだろうか。僕の部屋に入ったらえみかちゃんがいつも着ている着物と袴を脱ぎだした。僕は慌てて止めた。


「ちょ、主のえみかちゃん。男の前で服は脱いだらいかんで」

「何故だ?」


「そら襲われても文句いえんからや」

「襲って欲しくて脱いでるんだ、邪魔するな」


「えと、僕にもわかるように説明してくれる?」

「私に結婚を申し込んだ奴がいて……」


 えみかちゃんの話をまとめるとこうだった、えみかちゃんはええとこのお嬢さんや。だから父親が結婚相手をつれてきた。えみかちゃんは僕以外と結婚する気はないし、その婚約者と言う奴がまた嫌な奴だったそうだ。処女厨でえみかちゃんは処女かどうか聞かれたらしい。だったら処女を捨ててやろうとこういうわけやった。


「ええと僕はえみかちゃんが抱けるんなら嬉しいけど、えみかちゃんはそれでええの?」

「あんな処女厨と結婚するつもりはない、忍と私は結婚する」


「この間付きおうたかとおもえば次は結婚かいな」

「嫌か?」


「いやそんなことはない、けど僕は童貞だからえみかちゃんとちゃんとやれるか自信ないで」

「下手くそでも不器用でもいい、とにかく頼む」


 こんなん言われて断ったら男の恥や。僕は自分の部屋のベットの上でえみかちゃんに手をだした。正直抱いてる最中のえみかちゃんがめっちゃ可愛かった。あんまり可愛い声だすものやからコンドーム付け忘れそうになった。やけど避妊はしっかりしとかんとあかんからしっかりコンドームつけた。なんでそんなものがあるのか、えみかちゃんが持ってきたんや。こうして僕とえみかちゃんの初めてのSEXはわりと上手くいったと思う。終わってえみかちゃんはすやすや寝とった。僕は両親が帰ってくる前にえみかちゃんを起こした。


「えみかちゃん、大丈夫。痛い所あらへん?」

「お前が優しくしてくれたからな、大丈夫だ」


「そらよかったわ、ほんなら家まで送っていくわ」

「歩いていこう、少し足元がふらつく慣れておきたい」


「僕、えみかちゃんのお父さんに殺されんかな」

「ふふっ、バレたら殺されるかもしれないな」


 そうして僕はえみかちゃんを家まで送り届けて、えみかちゃんのお父さんに会う前に帰った。そうして家に帰ったら、急に滅茶苦茶恥ずかしくなった。僕ちゃんとできたやろか。えみかちゃんは痛がってなかったけど平気やったんやろか。恥ずかしくてベッドの上で転がって落ちた。ようみたらえみかちゃんの処女の血がシーツについとったから交換した。証拠隠滅や。帰ってきた両親とも僕は普通に会話した。翌日えみかちゃんに会ったら嬉しそうやった。


「あの処女厨、私が処女じゃないと言ったらすぐに帰ったぞ。大笑いしてやった」

「ほんまきもいやつやな。えみかちゃんそんなんと結婚せんでええやないか」


「だがまた父親が婚約者をつれてきそうだ、忍。お前殴られるの覚悟で父親に会ってくれるか」

「ええよ、えみかちゃんと結婚できるんなら、殴られるくらいなんもあらへん」


「そうかそれじゃきょうの放課後に父に会いにいこう」

「あかん、緊張するなぁ。殴られる思たら気が重いわ」


「すまん、私のために」

「主のえみかちゃんのためやったらそんなん気にせんといてや」


 そうして僕は放課後にえみかちゃんの家にいった、そうしてえみかちゃんの父親を待っとった。えみかちゃんは僕よりも緊張しとったわ。僕はなにも気にせんと殴られるくらいでえみかちゃんと付き合えるんなら、ええんちゃうと思た。そしてとうとうえみかちゃんの父親が帰ってきおった。えみかちゃんが僕と付きおうとると言うと、案の定僕は殴られたわ。えみかちゃんとは付き合わせへんて言われた。そんで、僕はえみかちゃんの家を追い出されたんや。まぁ、長期戦で行こう思て、僕は家に帰ったわ。そしたらえみかちゃんの父親が僕の両親にも連絡したから、めっちゃ怒られたわ。でも僕は主のえみかちゃんの方が大事だったから気にせんといた。殴られたところには『回復魔法』をつこた。翌日えみかちゃんに会ったら謝られたわ。


「ごめん、忍」

「べつに気にすることやあらへん、えみかちゃんと付きあえるなら何度殴られてもええねん」


「お父さんがもう家にも来させるなって言ってた」

「ほな、家の近くまで送っていくわ。僕は絶対にえみかちゃんを諦めへんで」


 いつかは僕とえみかちゃんが付きおうとるて認めさせんといかんな。そうして僕とえみかちゃんは授業を受けて、僕は宣言通りえみかちゃんを家の近くまで送っていった。ほしたらえみかちゃんが家に入る寸前で走ってきた車に連れ去られた。僕は車を追って走り出したけど追いつくわけがない、だから『遠視』『透視』で車の行先を見ていた。そうして車が倉庫で止まったら『瞬間移動』でその場所までいった。中には何人か男がおって、そのうちの一人がえみかちゃんに話しかけた。


「俺の誘いを断ってガキと付き合うとか許せん、お前らこの女犯しちまえ」

「おお!!」

「やった」

「可愛い子じゃん」

「優しくするからね」


 どうやらえみかちゃんに話しかけた男が処女廚の元婚約者みたいやった。こらまずいやろ思て僕は倉庫の上から飛び降りてその男に蹴りを入れた。他の男たちもかかってきたけど、ダンジョンで鍛えた僕には敵わんかった。えみかちゃんの縛られてる縄をほどいたら僕に抱きつかれた。


「大丈夫、もう大丈夫やで」

「うぅ、うん」


「ほな、警察呼ぼか」

「そうしよう、しっかりと裁いてもらおう」


 僕は携帯電話で警察を呼んだ、そして事の経緯を説明した。えみかちゃんが車で攫われて男たちに強姦されそうになっとったというた。警察は倒れている男たちを起こして、一人ずつバラバラに話を聞いていた。なんや容疑は分からんけど、男達は警察に連れていかれることになった。僕一人で男達を撃退したことは正当防衛になるみたいやった。えみかちゃんも警察が家まで送ってくれることになった。僕はその方が安全や思て了承した。そうして『瞬間移動』で自分の家に帰った。あー、危ないとこやった。えみかちゃんを家の近くまで送っていなかったらと思うとゾッとする。あの処女廚もっと殴ってやっとけばよかった。翌日のえみかちゃんは嬉しそうだった。


「忍、私の父親がお前に感謝していたぞ」

「僕当たり前のことしただけやのにな」


「忍が強くて本当によかった」

「それはそやな、強くないと五人も男を倒せんからな」


「十八になったら結婚しような、忍」

「そら楽しみやわ」


 僕とえみかちゃんは安全な教室で笑い合った。そうしていつもどおりの日常に戻った。えみかちゃんの父親も感謝してくれてるみたいやし、ここままえみかちゃんと付きおうの許してくれればええんやけどな。しかしあの男達にはムカついた、居場所が分かっとったら嫌がらせの一つもしてやりたかった。まだ警察におるんかそれとも返されたんか分からへんけど、えみかちゃんの周囲には気をつけとこうと思た。警察がしっかり釘刺してくれんと、絶対にまた同じようなことをやらかす連中やった。

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