03人間の盾
「大野誠です、えみかさん付き合ってください」
「ヤダ」
「どうしてでありますか。理由を教えてください」
「私はこの馬鹿に夢中なんだ」
高校が終わってそろそろ僕が帰ろうかとしている時に事件は起きた。えみかちゃんに告白する男が現れたのだ。そしてえみかちゃん断る言い訳に僕を使おうとした。
「ええと僕、えみかちゃんとつきおうとるみたいや」
「貴様なんかにえみかを渡すか!!」
「図体が大きいわりには弱いんやな」
「………………」
僕はえみかちゃんに告白してきた野郎を一本背負いで投げた、そうしたら彼は気絶してしまった。そして僕は何事もなく帰ろうとしたら。
「えみかさん、次は俺と」
「いや俺と付き合いましょう」
「そんなチビ、えみかさんに似合いません」
カッチーンと僕の頭にきた、確かに僕は身長が低いけれど、それでも努力してるんや。頭にきたからえみかちゃんに近寄る男どもを全員のしてしもた。パチパチパチとえみかちゃんは拍手してくれた。
「僕、えみかちゃんとつきおうとるなんて知らんで」
「そういうことにしておけ、こんなふうに面倒くさいからな」
こうして僕はえみかちゃんを守る人間の盾になった。今までいっぱい迷惑かけとるから断ることはできへんかった。僕はその日は念の為にえみかちゃんを家まで送っていった。さぁ、帰ったら訓練や。いや帰りながら『壁走り』はできるな、あとは家に戻ったが『防御魔法』の訓練や。そんなこんなで僕は『壁走り』を練習しながら帰り、帰ったら木に吊るしたクッションで『防御魔法』の訓練をした。これがなかなかできへんかった。『壁走り』は随分と上達した、もう少しで逆さまでも壁に張り付いておけそうだった。できへんのは『防御魔法』だった。何度も何度もクッションから身を守ろうとしたができなかった。もしかして危機感が足りないのではと思ってクッションに包丁を取り付けてみたができなかった。怪我をして『回復魔法』が役に立った。
「もうどないしたらできるんや」
そう言って僕はごろごろと部屋の床を転がった、その時や、えみかちゃんからメールの連絡がきた。”明日から土日だからダンジョンにもぐろう” そんな連絡だった。僕もダンジョンやったら危機感ができて『防御魔法』が発動するかと思た。だから”喜んでいくわ”と返事をしておいた。そうと決まったら装備品をたしかめて夕食にして風呂入って寝た。
「よぉ、えみかちゃん。準備はOKやで」
「うん、私も準備できてる。行こうか、ダンジョンへ」
そうして入ったダンジョンは〇ジラをちっちゃくしたようなのが一杯でてきた、一瞬ビビったけど火遁の術で焼き殺していった、えみかちゃんはいつも通りに日本刀でバラバラに切り刻んでいた。そして落ちてる魔石を拾いながら歩いた、僕は『壁走り』をやってみた、逆さまになっても壁からはなれなかった。これで『壁走り』は僕のもんやった。その恐竜のちっちゃい奴から攻撃を受けたが『防御魔法』は発動しなかった。僕は残念だったが無理はやめといた。一際大きい怪獣みたいなのがボスだった、僕はぴょんぴょん『跳躍』しながら怪獣の顔まで跳んで右目に刀を刺してすぐぬいて逃げた。怪獣は荒れ狂ったが僕もえみかちゃんも上手く避けた。えみかちゃんは怪獣の足を切り刻んでいった。怪獣はひっくり返った、そうしたらもうこっちのもんや。僕は怪獣の体を駆け上がり『透視』して心臓らしき部分に刀を刺した。そしたら怪獣は死んだ、僕はえみかちゃんに親指たてて勝利を宣言した。魔石も大きかったから、ハンターギルドで換金した。
「合計で三百万になります」
「二人で山分けして百五十万」
「そうだな、忍は装備を整えるといいぞ」
それからハンターギルドでお買い物をした、僕は今まで使っていた刀よりもっと斬れる良い刀を手にいれた。えみかちゃんも筋力アップの指輪を買っていた。そんなことをしていたら百五十万はあっという間になくなった。
「まぁ、装備を整えるためならしょうがないか」
「お前忍びの靴とか、完全に趣味で買ったろ」
「ええやん、最凶の忍者を目指す者としては譲れなかったんや」
「それ音を消して歩けるから便利だぞ」
そんなことを言いながら昼食を食べて、本日二つ目のダンジョンに行くことにした。このダンジョンではリザードマンが出てきた、トカゲ人間やな。槍などを投げてくるので危なかった。この時、ようやく僕の『防御魔法』が発動した。涙がでるほど嬉しかった。その間えみかちゃんが一人で戦ってたので僕は涙を拭いてリザードマンに立ち向かった。
「風の忍術、かまいたち」
僕が起こしたつむじ風の中心の真空状態によって肉が切り裂かれた。もうそれからはポイポイとリザードマンを解体していった。魔石を拾うのも忘れない、これがクリーンエネルギーの素になるのだから凄いのだ。そうして一際大きなリザードマンがボスだった。僕はかまいたちでボスのリザードマンを切り刻んでいった。
「私の出番がないじゃない、もう」
「ごめんて、次があったら譲るわ」
そうしてリザードマンたちの魔石をハンターギルドで売りにだした。そうしたら二百万になった、僕はここで大学の費用を稼ごうかなと思た。とりあえず山分けして百万は貯金しておくことにした。それからもう夜だったのでえみかちゃんを家まで送っていった。その際、なんか怪しいえみかちゃん家を見てる高校生たちは気絶させて『瞬間移動』で高校に飛ばした。モテるのも大変なんやなと僕は思た。そして翌日は日曜だったのでまたえみかちゃんとダンジョンに行った。今度のダンジョンはでかい蜂がでてくるダンジョンだった。刺されると危ないのでえみかちゃんに『防御魔法』をはってもらって、かまいたちでスパスパ斬り裂いていった。えみかちゃんが私の出番と煩いので二、三匹は殺さず任せた。えみかちゃんは日本刀で蜂たちを切り刻んだが、一匹の蜂に刺されてしもた。それでえみかちゃんが倒れたので僕は慌てて『回復魔法』を使った。それでも顔色がよくならなくて、えみかちゃんを起こすとかすれるような声でこう言った。
「『解毒』」
するとえみかちゃんの顔色がよくなって立ち上がった。僕はもうびっくりして自分も『解毒』を覚えることにした。どうやって覚えるのかえみかちゃんに聞いたらこう教えてくれた。
「弱い毒を飲んで治療したいと念じる」
「ええと、弱い毒なんてどこでもろたらええんや」
「私が持ってるからあげる」
「やぁ、えみかちゃんはええ子やなぁ」
そうやって僕が褒めるとえみかちゃんは照れていた、照れながら大きい蜂たちを細切れにしていった。そうして巣の中の女王蜂がボスだった。僕は巣を火遁の術で焼いて女王蜂を追い出した。えみかちゃんがそこに踏み込んで一刀両断、女王蜂をしとめてしもた。そうしてまたジャラジャラと魔石を袋に入れて持ち帰った。ハンターギルドでで換金するとまた二百万の稼ぎになった。僕は百万もろてこんなに簡単に稼げるんやったら皆がダンジョンにくるんやないかと思た。でもえみかちゃんは首を横に振っていた。
「普通の人間はお前みたいに強くない」
「確かに僕はスキルいっぱい持っとるけど」
「普通の人間はスキルを三つ持っていれば多いほうだ」
「あかん僕は十三個も持ってるわ」
「それが私たちがダンジョンで稼げる理由だ」
「えみかちゃんもまだ他にスキル持ってそうやしな」
そうして昼食をはさんで僕たちはまたダンジョンに行った。今度のダンジョンはゴーストのダンジョンやった。半透明のゴーストが僕らに触れる度に体が冷たくなった。火遁の術も効かずにいたらえみかちゃんが倒し方を教えてくれた。
「『回復魔法』」
「『回復魔法』これでええんか?」
「ゴーストは聖なるものに弱い、これより上の『浄化』なら一発で倒せる」
「『浄化』はまだ持っとらんからな、『回復魔法』で頑張ろか」
しかたなく僕たちは『回復魔法』をつかいまくった、『回復魔法』に当たったゴーストは魔石を落としてゆっくりと消えていった。僕は『浄化』を覚えたくて『回復魔法』を使いまくった。しばらくそうやってたら唐突に『浄化』を覚えた。おかげでボスのキングゴーストに楽々勝てた。
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