18中学生達
「ふむ、なんかええもんないかいな」
僕はえみかちゃんの誕生日プレゼントを探していた、去年えみかちゃんが僕にくれた誕生日プレゼントは素晴らしかった。刃も牙も通さない服で実際に役立った。僕もそんなものをえみかちゃんにあげたかったけれどなかなか見つからなかった。こうしてハンターギルドのイベント広場にあるフリーマーケットで探していた。
「なかなかええもん、ないな」
まぁ、そう簡単にみつかるんじゃ面白くない気もしていた。えみかちゃんの誕生日までに僕はなんかええもんを見つけるつもりやった。そろそろえみかちゃんとダンジョンに行く時間や。僕は探すのは止めてハンターギルドのいつも会う場所へ向かった。
「忍、遅かったな」
「ごめんやで、ちょっと探し物しとった」
「そうか、ダンジョンには行けそうか?」
「もちろん、大丈夫や」
今日は土曜日やし、こうして僕たちはダンジョンに入っていった。そうしたらムカデのダンジョンだった。ムカデは噛まれると毒あるし、気をつけて戦うことにした。僕は火遁の術でどんどんムカデを燃やしていった。えみかちゃんは日本刀でムカデをバラバラにしとった。人間くらいの大きさのムカデやったからなかなか手間取った。それでも僕らは少しずつ進んでいった、校舎の二階くらいの大きさがある大ムカデがボスやった。僕は火遁の術で燃やしてみたが大ムカデは炎をふりきってこちらを攻撃してきた。こんなでかい大ムカデに噛まれたら毒で死んでしまうかもしれん。僕らは慎重に攻撃の隙を伺ってきた、水遁の術で大ムカデの足を凍らせた、『水魔法』にはこんなこともできるんや。凍らせて足をとめといてえみかちゃんと二人で頭を狙った、大きな牙を避けて僕は大ムカデの頭に刀を突きさした、えみかちゃんは日本刀で首のあたりをバッサリと斬っていた。おかげで大ムカデは死んだ。ダンジョンクリアして拾った魔石を換金したら二百万になった。百万ずつえみかちゃんと分けた。
「なかなか歯ごたえのあるボスやったな」
「毒でやられたら危なかった」
「えみかちゃん、昼食はなんにする?」
「そうだな、海鮮丼が食べたい」
えみかちゃんがそう言うので寿司屋にいった。僕はお寿司をいくつか食べて、えみかちゃんは美味しそうに海鮮丼を食べとった。しっかり食べんと午後からまたダンジョンやからな。そうして昼食を食べ終わってハンターギルドにいったら、ギルド員さんから頼まれごとされた。
「お二人は強いので、新人にダンジョンを教えてあげてくれませんか」
「僕は別にええけど、えみかちゃんはどうする?」
「忍がいいなら、私も問題ない」
「それじゃ引き受けて貰えるんですね!! この子たちを連れていってください」
「なんや中学生やんか、ダンジョンに入っていいんか?」
「中学三年から、ダンジョンには入れるはずだ」
中学三年からダンジョンに入れるなんて僕は知らなかった、僕の中学三年生の頃は今の高校に入るために必死に勉強しとったからな、えみかちゃんも僕をそれでダンジョンに誘わんかったんや。そうして入ったダンジョンは午前中と同じムカデのダンジョンやった。
「きゃあぁぁ!!」
ダンジョンに慣れとらん中学生は悲鳴を上げた、僕らは午前中にこのダンジョンをクリアしていたので余裕でムカデ達の相手をした。僕は火遁の術でどんどんムカデを燃やしていった、えみかちゃんは日本刀でムカデをバラバラにしとった。なんもさっきと変わらんかった。でも連れていった中学生はムカデ一匹倒せなかった。これではダンジョンを教えるということにならんから、ムカデを弱らせておいて止めを中学生に刺させた。
「えいっ!!」
中学生は持っとった日本刀でムカデを仕留めることができた、他の中学生にも同じように経験させた。全員にそんな経験をさせたらボスの大ムカデとの闘いが待っとった。さすがにこれは中学生には相手させられへん。だから僕とえみかちゃんで始末した。また水遁の術で大ムカデを凍らせて僕は『跳躍』して頭を切り落とした。えみかちゃんは中学生たちを守っていた。こうしてダンジョンを経験させるツアーは終った。僕らは魔石を拾ってからハンターギルドに向かった。そうするとギルド員さんが言うた。
「良かった、無事に帰ってきたんですね」
「僕とえみかちゃんがおったからな」
「うん、忍は強い」
「それじゃ、中学生の方々はこちらにお戻りください」
「ほな、さいなら」
「ダンジョンでは無理せず行動しろよ」
そう声をかけて僕らは中学生たちを別れるはずだった、そうしたら僕とえみかちゃんそれぞれに中学生がひっついてきた。
「忍さん、好きです!! 付き合ってください!!」
「いや、僕はえみかちゃんと付きおうとるから」
「えみかさん、僕たちのパーティにはいってください」
「私は忍以外と組む気は無い」
そっから中学生達を諦めさすのが大変だった、僕はえみかちゃんと別れる気は全くなかったし、えみかちゃんも僕以外と組む気はなかった。やがて中学生たちはどうにか諦めてギルド員さんのところへ行った。僕は最近の子は随分と簡単に人に惚れたりするんやなと思た。
「えみかちゃん、最近の中学生は惚れたりするのが早いな」
「ダンジョンでの忍はカッコいいからな、そこに惚れたんだろう」
「惚れられても困るわ、僕はえみかちゃん一筋やからな」
「私も忍一筋だぞ」
僕らはお互いの気持ちを確かめ合って幸せやった。そうして僕はえみかちゃんを家まで送っていった。僕とえみかちゃんが付きおうとることが知られているのか、えみかちゃんの父親も仕方がないという顔で僕を見てた。まぁ殴られんで済むだけマシやった。僕はえみかちゃんを家まで送っていったら、自分の家に『駿足』で走って帰った。鍛練はできる時にやっとったほうがええからや。そして次の日は日曜だったので午前中はダンジョンに行くことにした、午後は僕の部屋でえみかちゃんとエッチなことをする予定やった。だから僕は楽しみにしとった。そうしてえみかちゃんを待っとったが一向に来ない。僕は心配になってハンターギルド中を歩き回った。そうしたらハンターギルドの入り口でえみかちゃんが昨日の中学生に絡まれとった。
「お願いです、えみかさん。僕たちとパーティを組んでください」
「前にも言ったが、私は忍以外と組む気はない」
「忍さんも一緒で良いです、僕たちとパーティを組んでください」
「君たちは用は楽がしたいだけなんだろう。そんな連中とパーティは組めない」
僕が行ったらちょうどえみかちゃんがパーティ申請を断っているところだった。なかなかあきらめの悪い中学生達だった。僕はえみかちゃんを庇って前に出た。そしてこう言うた。
「僕に勝ったら、パーティを組んでやるで」
「本当ですか、それじゃ勝負してください!!」
「ほな、闘技場にいこか」
「はい、俺達は絶対に忍さんに勝ちます!!」
それで闘技場で中学生の相手を僕はしてやった。全然相手にならんかった、皆が弱すぎた。僕が火遁の術で炎を出すと中学生達は逃げ惑った。それに攻撃してきても僕はそれを刀で受け止めて返した。傷を負う子もおったけど、これもまた勉強やな。傷を負った中学生は『回復魔法』も使えないので傷に薬を塗って包帯を巻いていた。
「皆、ダンジョンに行くには弱過ぎや。もうちょっと鍛えてからこんかい」
僕はそう言って中学生達を全員倒してしまった、中学生達は何も言えずすごすごとそれぞれの家に帰っていった。
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