第十二話:ポンコツエリートの閃き
クレハの魔法は、特別な鉱石をまとったゴーレムに吸収されてしまった。
「な、なんで!?」
クレハは、自分の魔法が効かなかったことに、驚きと焦りを隠せないようだった。
「…このゴーレムは、お前がさっき言っていたように、魔法を吸収するだけでなく、増幅する力を持っている」
オーエンは、そう言って、つるはしを構えた。
「ちっ、こんなポンコツゴーレム、とっとと倒してやるわよ!」
クレハは、そう強がりながらも、魔法が使えないことに苛立ちを感じていた。その時、彼女は、あることを思いついた。
「…そうだ。魔法が使えないなら、近接戦闘で勝負するしかないわね」
クレハは、そう言って、双剣を構えた。
「待て。正面から戦えば、お前が危ない」
ヒルトは、そう言って、クレハを制止した。しかし、クレハは、ヒルトの言葉を無視し、ゴーレムへと走り出した。
「ふん。私を誰だと思ってるのよ! 私は、日の本魔女学院のエリートよ!」
クレハは、そう叫び、得意のヒットアンドアウェイ戦法で、ゴーレムの攻撃をかわしながら、ゴーレムの関節を狙って、双剣を振り下ろした。
しかし、ゴーレムは、クレハの攻撃をものともせず、彼女に反撃してきた。クレハは、その反撃を、紙一重でかわすと、ゴーレムの背後へと回り込んだ。
「ねぇ、マヒル! 魔法じゃなくて、矢で攻撃してみて!」
クレハは、そう言って、マヒルに指示を出した。マヒルは、クレハの言葉に頷くと、ゴーレムの関節を狙って、矢を放った。
矢は、ゴーレムの関節に突き刺さり、ゴーレムの動きは、少しだけ鈍った。
「ヒルト、今よ!」
クレハは、そう叫び、ヒルトに指示を出した。ヒルトは、クレハとマヒルの連携を見て、ゴーレムへと向かっていく。
ヒルトは、大剣に全身の力を込め、ゴーレムの関節を狙って、大剣を振り下ろした。




