第六話:旅の目的と新たな出会い
クレハとヒルトは、遺跡を出て、次の目的地へと向かうことになった。
「ねぇ、君はどこへ行くの? もしかして、また道草?」
クレハは、ヒルトにそう尋ねた。
「…借金返済の旅だ」
「はぁ? なによそれ、私の真似でもしてるの?」
クレハは、そう言って、ヒルトの言葉を信じなかった。しかし、ヒルトは、クレハの言葉を気にせず、静かに歩き続けた。
その時、二人の目の前に、一人のエルフの少女が、弓を構えて立っていた。
「…人間ども。これ以上、森の奥へは行かせない」
少女は、そう言って、二人を威嚇した。彼女の瞳は、警戒心に満ちていた。
「なによ、いきなり! 私たち、別に怪しい者じゃないわよ!」
クレハは、そう言って、双剣を構えた。
「クレハ、落ち着け」
ヒルトは、そう言って、クレハを制止した。
「…俺たちは、この先のダンジョンを目指している。邪魔はしない」
ヒルトは、そう言って、エルフの少女に、頭を下げた。
「ダンジョン…? あなたたち、冒険者なの?」
少女は、そう尋ねた。
「…そうだ」
ヒルトは、そう答えた。
「ふん。私たちがただの冒険者だと思う? 私は、日の本魔女学院のエリートよ!」
クレハは、そう言って、得意げに胸を張った。
少女は、クレハの言葉に、少しだけ笑った。
「…あなたたち、少し変わってるわね。…マヒルよ。この森の守人」
少女は、そう言って、弓を下ろした。
クレハは、マヒルの言葉に、少しだけ戸惑った。彼女は、エルフが、人間を信用しない種族だと知っていたからだ。
「…ふん。私はクレハ・ノーベル。日の本魔女学院のエリートよ。よろしくね」
クレハは、そう言って、マヒルに、握手を求めた。




