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第一話:ポンコツエリート、旅立つ

日の本魔女学院の卒業式から数週間後、クレハ・ノーベルは、人里離れた古代遺跡の前に立っていた。


「ふん。こんな遺跡、私にかかれば楽勝よ」


そう強がってみせたものの、彼女の心臓は、ドクドクと大きく脈打っていた。クレハは、学院の卒業生の中でも、魔法と近接戦闘の才能に恵まれたエリートだった。特に、麻痺の魔法を駆使したヒットアンドアウェイ戦法は、結衣も認めるほどの腕前だ。


しかし、彼女には、致命的な欠点があった。それは、極度のポンコツな性格と、素直になれないこと。そして、両親が作った、天文学的な額の借金だ。


「この旅は、借金返済のため…! 財宝を手に入れて、さっさと親の借金をチャラにしてやるんだから!」


クレハは、腰に下げた、魔法のウエストポーチをポンと叩いた。このポーチは、結衣が卒業祝いにくれたマジックアイテムで、どんなものでも無限に収納できる優れものだ。


「まったく、結衣様の弟子としては、こんな旅、不本意だわ。でも、仕方ないじゃない…」


そう呟きながら、クレハは、遺跡の奥へと足を踏み入れた。


遺跡の中は、薄暗く、不気味な雰囲気が漂っていた。クレハは、魔力を込め、双剣を具現化させると、静かに、しかし、鋭い眼光で、周囲を警戒した。


「さあ、財宝よ、私のもとに集まりなさい!」


クレハは、そう言って、得意のヒットアンドアウェイ戦法で、遺跡の奥へと進んでいった。


しかし、その先に待ち受けていたのは、彼女の想像をはるかに超える、巨大な魔物だった。そして、クレハは、その魔物の前に、一人の男が立ち尽くしているのを見つけた。


「おい、こんなところで突っ立ってると危ないだろ。さっさと逃げなさい!」


クレハは、そう言って、男を助けようとするが、男は、クレハの忠告を無視し、魔物に立ち向かっていった。


「…ふん。どうなっても知らないわよ」


クレハは、そう呟き、男の戦いを見守ることにした。

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