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40話:ちいさなドラゴンとの新生活

火竜は、自分の姿が可愛らしい小さなドラゴンに変わっていることに、驚きと混乱を隠せないようでした。


「…この、姿は…」


「火竜さん、約束通り、私の勝ちです。これからは、私と一緒に暮らしましょう」


結衣は、そう言って、小さな火竜を優しく抱き上げました。


火竜は、結衣に抱き上げられ、不思議な感覚を覚えていました。彼は、これまで、誰も自分に触れることなど許さなかった。しかし、結衣の温かい手に触れた瞬間、彼の心は、凍り付いた氷が溶けるかのように、温かくなっていきました。


「…私を、許すのか?」


「はい。私も、あなたと同じように、大切なものを失ったことがあります。だから、あなたの悲しみ、あなたの怒りが、とてもよく分かるんです」


結衣の言葉に、小さな火竜は、涙を流しました。彼の心は、結衣の優しさによって、満たされていきました。


こうして、火竜は、結衣の新しい家族の一員になりました。結衣は、彼に「ヒノ」という名前を付け、ヒノは、結衣の肩に乗り、彼女の側にいることを望みました。


ハクロとベルも、ヒノの姿に驚きながらも、彼を温かく迎え入れました。


「すごい…結衣は、本当に火竜を、家族にしたんだな…」


ハクロは、そう呟き、結衣とヒノの姿を、優しい目で見つめていました。


「ヒノ、ようこそ。…そして、私の故郷を焼いたことを、心からお詫びします」


ベルは、そう言って、ヒノに頭を下げました。ヒノは、ベルの言葉に、静かに、しかし力強く頷きました。

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