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14話:村の収穫祭

結衣が村に来て初めての秋、村は収穫祭の準備で活気づいていた。結衣の魔法で育った作物は、どれも驚くほど大きく、甘く、香り豊かだった。


「結衣ちゃん、本当にありがとう! 今年は、もう飢える心配はないね!」


「そうだとも! 来年は、もっと面白い野菜を作ろうぜ!」


村人たちは、結衣に感謝の言葉を伝え、収穫祭の準備に精を出していた。結衣は、そんな彼らの笑顔を見て、心から満たされていた。


収穫祭当日、村は、これまでにないほどの賑わいを見せていた。隣村からも、噂を聞きつけた人々が集まってきていた。


結衣は、魔法で特大の鍋を作り、日本のカレーを振る舞った。初めて食べるスパイシーな香りと、野菜の甘みが溶け合ったカレーは、大好評だった。


「これ、本当に美味しい…! こんな料理、食べたことない!」


「おかわりください!」


カレーを求めて、村人や隣村の人々が、結衣の周りに列を作った。


その様子を、ハクロは静かに、しかし誇らしげな表情で見つめていた。彼の隣には、彼の狩りの腕前で仕留めた、新鮮な肉が並べられていた。


夜になり、村人たちは、焚き火を囲んで歌い、踊った。子供たちは、結衣が想像の力で作り出した、光るおもちゃで遊び、笑い声が、夜空に響き渡っていた。


結衣は、ハクロの隣に座り、夜空を見上げていた。


「ハクロ、見て。満月がすごくきれいだよ」


「ああ、そうだ…」


ハクロは、そう言って、結衣の手をそっと握った。


この日、結衣は、自分の魔法が、人々を幸せにする力を持っていることを、改めて実感した。そして、彼女は、この穏やかな日々が、永遠に続くことを願った。

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