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Chapter 6
その日の晩、いつの間にか私の携帯にメールが入っていた。メール件数は二件。
一件目は、真由美からだった。開いてみると、真由美の画像が添付されていた。と言っても、写っていたのは道路に撒き散らされた真由美のパーツだけだったのだが。
私は、二件目のメールを開いた。慶子からだった。メールにはこう書いてあった。
『話があるの。今夜十時。私の住んでいるマンションの屋上まで来てくれない?』
私は時計を見た。時刻は九時過ぎたばかりだった。
私は携帯を静かに閉じた。
慶子が私を呼び出す理由に、私は心当たりがあった。
法子に続き、真由美も死んだ。この事件に関わる人間で、生き残っているのは後二人。私と……慶子だけだ。
私は、すぐに家を出ると慶子の住むマンションへと向かった。