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口ひげの教授はクラス1-Aの教室の前に立ち、助手たちが忙しなく動き回りながら机に書類を配っていた。
「ここが最後の教室だ。さっさと済ませろ!」
教授は鋭い声で命じ、その威厳のある態度に助手たちは慌てて従った。
助手の一人が前列の机のそばで立ち止まり、一枚の紙を手に取った。その紙には名前が書かれている。
「待て。」
教授の鋭い視線が助手に向けられ、口ひげが軽く動いた。「その名前は誰だ?」
「アイリャ・ヴォイジーです、先生。」
助手が答え、前列の机に紙を置こうとした。
「甚だしい手落ちだ。」
教授は口ひげをくるりと捻り、誇らしげに言った。「ヴォイジー家の優秀さは名門貴族にも匹敵する。三列目に置け。ただし、マウントバッテン=カエルウィスクとは隣同士にするな。」
助手はすぐに頷き、指示通りに配置を修正した。
別の助手が恐る恐る進み出てきた。「それでは、『セインツ・スカラー』はどうしますか?」
教授は鼻を鳴らし、軽蔑したように言った。「ただの平民だ。あの馬鹿げたスピーチの後では、称号など何の意味もない。前列に置け。」
三人目の助手がためらいがちに口を開いた。「しかし、先生……最上段の席に名前が四つになってしまいます。」
教授の口ひげがぴくりと動き、彼は考え込むように口ひげを捻り始めた。「ノーサム……アディントン……バークレー……そしてカエルウィスク。」
短い間の後、彼は指示を再び出し始めた。「アディントンとバークレーの二人は右の机に一緒に座らせろ。彼らの家は友好的な関係を持っている。ノーサムは中央に座らせろ――彼を喜ばせるだろう。そしてカエルウィスクは左の机に一人で座らせろ。彼女は社交的な煩わしさには興味を示さないだろうし、むしろ一人の方を好む。」
教授が知らないところで、エドワードは最後列の机の下からその言葉をじっと聞いていた。その表情は険しくなり、教授の軽蔑的な口調に眉をひそめた。
「ふざけるな……」
エドワードは低く呟いた。「お嬢様の好みを知っているだと?一体何様のつもりだ?」
助手たちが作業を終え、部屋を出て行くと、教授もその後に続いた。廊下から聞こえる足音が次第に遠ざかり、教室には静寂が戻った。
エドワードはそのまま動かず、しばらく待機した。だが、彼が身を起こそうとしたその瞬間、突然声が静寂を破った。
「今のは、何なのじゃ!?」




