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お嬢様には絶対に言わないで  作者: renten
ACT 1
63/176

1-23-2

エドワードは噴水のそばの隠れ場所から動かず、教授たちのやり取りをじっと観察していた。その声のかすかな響きが背景に溶け込む中、彼の鋭い頭脳はその意味を素早く組み立てていった。


「クラス1-A……」

彼は低く呟き、その声には深い考えがにじんでいた。「それは、お嬢様がおられるクラスだな。」


背筋を伸ばしながら、エドワードは慎重に手袋を直した。その動作は落ち着きを取り戻すための儀式のようだった。先ほどまでの疲労感は消え去り、代わりに新たな決意が彼を満たしていた。彼は荘厳な建物に最後の一瞥を投げかけた。そびえ立つアーチや磨き上げられた石の外壁は、その内部に答えが隠されているように感じられた。彼の視線は鋭く、計算されたものだった。次の行動の計画が頭の中で組み立てられつつあった。


エドワードは一呼吸置いて気を引き締めると、建物を回り込むように歩き出した。その足音は砂利の道を踏む音すらほとんど立てず、静かな庭園に溶け込んでいた。葉のかすかなざわめきや噴水から流れる水の音が、彼の集中した決意を包み込むように響いていた。


彼の視線は建物の外観を鋭く走らせた。背の高い窓、絡みつくツタ、装飾的なアーチ――一つ一つを見逃すことなく確認しながら、周囲に人の気配がないことを確かめた。


建物の側面に差しかかったところで、彼は足を止めた。彼の注意を引いたのは、外壁に沿った一連の装飾的なアーチだった。その中の一つの上部には少しだけ開いた窓があり、木製の枠はやや古びているものの、内部への入り口として十分な役割を果たしそうだった。エドワードの口元に微かな笑みが浮かぶ――彼が求めていた機会が目の前にあった。


手入れの行き届いた生垣の後ろに身を隠しながら、エドワードはしゃがみ込み、慎重に登るべきルートを見定めた。ツタで覆われた石のトレリスは登攀に適しているように見えたが、正確さが要求される。アーチ状の彫刻の上にある窓の位置は危険だが、エドワードにはこれまでに直面した試練の中で十分に耐えられるものだった。


冷たい石に指先を触れ、エドワードは自分を落ち着かせると、最後に周囲を見回した。学生や職員がいる気配はなく、遠くから聞こえる話し声や風の音以外には何もなかった。決意を固めた彼は、静かに登り始めた。手袋をつけた手でツタをしっかりと掴み、一歩一歩確実に進む。


登攀は慎重そのものだった。一つ一つの足場を確かめながら、できるだけ音を立てないように動いた。ツタがわずかに軋む音がしたが、彼の訓練された動きはその揺れを最小限に抑えた。ツタ越しに差し込む日差しが彼の顔に影を落とし、その姿をさらに隠していた。


アーチ状の窓の下の突起に到達したエドワードは、姿勢を低くして彫刻のバランスを確かめた。汗がこめかみを流れるが、呼吸は制御されたままだった。手を伸ばして窓枠に触れると、ヒンジがかすかに軋む音を立てた。彼は動きを止め、耳を澄ませた。内部からの気配がないことを確認すると、流れるような動きで窓を開け、部屋の中に滑り込んだ。


部屋は薄暗く、重いカーテンがわずかに開いているだけで、差し込む光は床に細い筋を描いていた。精巧に作られた机が整然と並び、その表面は磨き上げられてかすかに光を反射していた。空間には木材と羊皮紙のほのかな香りが漂い、学びの場としての厳粛さを感じさせた。講師用の講壇は正面に配置されており、濃い色合いの木材が学生用の机とは対照的だった。


エドワードは部屋全体を一瞥し、その隅々まで観察した。その場の静寂に干渉しないよう、慎重に動きながら側面へと進んだ。


彼はドアのそばに立ち、ハンドルの上で手を止めた。静かに少しだけドアを開け、廊下を覗き込んだ。廊下は不気味なほど静かで、学生の姿は見当たらなかった。磨き上げられた床を歩く靴音が遠くから聞こえ、その音源に目を向けると、例の口ひげの教授が助手たちを連れているのが見えた。


「急ぐのだ!」

教授の鋭い声が響き渡る。「すでに遅れているぞ。精密さが重要だが、迅速さも必要だ!」


ドアの隙間から覗き込むエドワードは、教授とその助手たちが向かいの教室に近づいていくのをじっと見ていた。教授は手で指示をしながら、助手たちを中に招き入れる。その間も例の口ひげをくるりと回す癖は変わらなかった。助手たちは書類を抱えながら教室に入り、小さな紙の擦れる音と低い囁き声が廊下に響いた。


エドワードの目が鋭く細められる。彼の頭脳は即座に彼らの動きのパターンを把握していた。いずれ、彼がいるこの教室も確認に来るだろう――それは間違いない。エドワードはすぐに身を引き、そっとドアを閉じた。


教室の中で、彼の視線が素早く辺りを走る。選択肢を即座に検討した後、エドワードは迷うことなく部屋の最上段の机へと向かった。隅にある一つを選ぶと、机の下に身を滑り込ませ、その影に自分の体を隠した。頑丈な木製のフレームがしっかりとした覆いを提供し、表面からの視線を完全に遮った。


廊下のドアがかすかに軋む音が、エドワードの予感を確信へと変えた――教授が再び動き始めたのだ。

エドワードは呼吸を整え、全身を緊張させながらも静かに待ち構えた。



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