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エドワードは再び構えを整え、その鋭い目がフェリシティに固定される。彼の動きはさらに慎重で、集中したものとなった。
彼はブリジットの拳をかわして回転し、その拳が空を切る勢いで放たれるたびに空気が震えるのを感じた。
石造りの床が彼女の拳でひび割れる音が響いたが、エドワードはその圧倒的な力にひるむことなく、彼女の周りを素早く移動し、絶えず動きを強いらせるように仕向けた。
ブリジットの苛立ちは次第に表に出てきた。彼女の重い攻撃はエドワードのすぐそばで外れるばかりで、苛立ちから歯を食いしばり、鼻を鳴らす音が聞こえる。だがエドワードは常に間合いを取り、冷静で計算された態度を崩さなかった。
次に彼の注意はフェリシティに向けられた。
彼女はバトンを素早く振り回しながら接近してくる。その動きは鋭く、緻密だった。
エドワードは横へかわし、その一撃が肋骨をかすめるのを回避すると同時に、鋭いジャブを彼女の肩へと繰り出した。フェリシティはその攻撃を回避し、流れるような動きで体勢を整え、すぐに膝を狙った低い一撃を放った。
エドワードは後方へ跳び退き、ブーツが床をかすかに滑る音を立てたが、フェリシティは間を空けず追撃してきた。
彼女のバトンが縦に振り下ろされ、エドワードは腕を上げてその攻撃を受け止めた。衝撃が彼の筋肉に走り、バトンに蓄えられたエネルギーが微かに唸る音を立てる。
二人は激しいリズムで攻撃を交わす。
フェリシティのバトンが毒蛇のように素早く襲いかかり、エドワードはそれを避けたり、正確なパンチで応戦したりする。バトンが一度だけ彼の前腕を掠め、その唸りが一層大きくなったが、エドワードは表情を崩さず、彼女の動きを読み取ろうと集中を深めた。
その時、セシリアのロープが空を裂きながら飛び込んでくる。フックが輝きながら空中で曲線を描き、エドワードの方向へ向かう。彼は鋭く身をひねり、ロープが通り過ぎるのをかわすが、それはすぐにセシリアの手元に戻り、次の攻撃の準備が整えられる。
ブリジットが再び接近し、頭を狙って大きな拳を振り抜いてくるが、エドワードはかがんでその攻撃をかわし、彼女の隙を利用して再びフェリシティの方へ回り込んだ。
彼はフェリシティの間合いに踏み込むと、振り下ろされたバトンを迎え撃つ形で拳を叩きつけた。
その衝突音は耳をつんざくような激しいもので、バトンが蓄えたエネルギーが一気に放出され、衝撃波がフェリシティの腕を貫いた。
彼女は短く悲鳴を上げ、よろめきながら後退し、手を胸元に引き寄せるようにして握り締めた。
「……効いたわね。」フェリシティは息を漏らしながら低く呟いた。
その声には痛みが滲んでいたが、彼女はそれを隠そうとする。だがエドワードの鋭い目は、その震える握り方を見逃さなかった。彼女が負傷を隠し、防御的な構えを取っていることを見抜いたのだ。
「あの男、フェリを狙ってる……」セシリアが低い声で呟く。その声はブリジットにも届くほどの音量で、少しの苛立ちと状況を理解した気配が混じっていた。




