1-10-2
セシリアの笑みはさらに広がり、その目には興味と楽しみがきらめいていた。
彼女は頭を少し傾け、金色の光が眼鏡の縁をかすかに反射する中、レンをじっと見つめた。
「まあ、なんて魅力的な自己紹介でしょう。」
彼女は滑らかな声でそう言うと、グラスを軽く持ち上げ、冗談めいた乾杯をするような仕草を見せた。
「私はセシリア・ボーン。どうぞよろしく。」
彼女の声には艶やかな響きがあり、視線はレンに向けられたまま、わずかに長く留まることで彼をわずかに居心地悪くさせた。
「そして、そこにいるのは――」
彼女は階段下の小柄なメイドに目を向け、軽く指差しながら続けた。
「あの楽しいサイズのメイド、フェリシティ・ウェイドよ。」
「ペチートって呼びたくないなら、ショートでいいわよ!」
フェリシティは怒ったように頬を膨らませ、セシリアを見上げて睨みつけた。
それでも彼女は姿勢を直そうとはせず、フラスコを回しながら片手でウィスキーを注ぎ続けていた。
セシリアは軽く笑い声を上げ、その音は柔らかくも刺すようなものだった。
まるでフェリシティの苛立ちを楽しんでいるかのように、彼女の笑みの端は固く留まったままだった。
「で、私は――」
ブリジットが誇らしげな声で名乗りを上げた。
彼女は軽く身を起こし、ウィスキーボトルをトロフィーのように掲げながら、
「ブリジット・ヘルヴィグだ!ドロシア・アレクサンドラ・エヴァンジェリン・カールウィスク殿下、セント・エルリック学院の生徒会長に仕えるメイドだ!」
その声にはどこか自慢げな響きがあり、誰かに挑戦するかのような自信がにじみ出ていた。
エドワードの表情が一瞬止まり、その鋭い特徴がわずかに揺らいだ。
ドロシアという名前が出ると、彼の顎はかすかに緊張したが、何も言わず、その視線はメイドたちと彼が探していたドアとの間で引き裂かれたままだった。
セシリアは頬に手を当て、さらにリラックスした姿勢をとった。
彼女の持つウィスキーグラスは今や無造作にもう片方の手で握られている。
その目にはいたずらっぽい好奇心が宿り、エドワードに向けられた視線は鋭さを増していた。
「それで、ハンサムなあなた――名前は?」
彼女は遊び心を込めながらも、微妙に挑発的な声で尋ねた。
エドワードの返答は即座で、真顔そのものだった。
「エクスカリバー・エクスプロージョン十三世だ。」
その声には真剣さがありすぎて、かえって不条理に近かった。
セシリアの笑みは一瞬だけ揺らぎ、優雅な仮面が混乱の重みにひび割れた。
彼女はわずかに眉を寄せ、唇の端が引きつるように動き、エドワードが冗談なのか本気なのかを理解しようとしているのが明らかだった。
「エクスカリバー・エクスプロージョン…?」
彼女は小声で繰り返し、その言葉がぎこちなく舌の上を転がるのを感じていた。
ブリジットは頭を後ろに傾け、大声で笑い声を響かせた。
その豪快な笑い声は静かな空間に反響し、彼女の全身が揺れるほどだった。
彼女は笑いながらウィスキーボトルを軽く地面に叩きつけ、バランスを崩しそうになりながらさらに笑い続けた。
レンの整った表情は戻ってきたが、その目にはわずかに疲れの色が見えた。
彼の鋭い特徴は完璧に整ったままだが、肩のわずかな垂れ下がりと抑えたため息は、彼の内なる苦悩を明確に示していた。
彼の心の中の声は言葉以上に大きく響き、エドワードに向けた視線は無言の問いを投げかけていた。
「どうして君はこうなんだ?」
一方、フェリシティは背筋を伸ばし、表情には純粋な感嘆が浮かんでいた。
「それが名前なの!?」
彼女は子供のような驚きの声を上げ、その短い髪が少し揺れた。
彼女は前のめりになり、目を大きく見開いて輝かせながら続けた。
「超かっこいいじゃん!」
彼女は手を叩きながら嬉しそうに叫んだ。




