2 王城
ん...はっここは...どこ?
「おい!アイリーン様が見つかったぞ!馬車の手配を!」
誰かの声が聞こえる...アイリーンってだれ?ん...私⁉
「転生できたの⁉」
あれ?ここはどこだろう?王城が前に見えて...馬車が王城に入ってる!
「アイリーン様。お目覚めですか?」
「えっと...あなたは誰?」
「私はアイリーン様の専属侍女のマリー・ベルコです。どうぞマリーとお呼びください。」
専属次女⁉
「びっくりしているようね。早紀。ここは吸血鬼の世界。あなたは姫よ。」
「その声は...女神様⁉まだいて日本は大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫。」
ほんとに大丈夫ですか?
「じゃあこの世界の説明をするね。」
「はい!」
「まずあなたのことを説明するわ。あなたの名前はアイリーン・エドアン。この国の第一王女。だけど6歳の誕生日に誘拐されて、見つかったのが今。アイリーンはいままで辺境にいたのよ。」
てことは私今礼儀も作法もなにも習っていない状態?
「大丈夫よ。日本で習った最低限のものを覚えていればこの国では最上級の作法よ。」
この世界作法やばすぎませんか...
「アイリーン様。どちらの方とお話しているのですか?」
「あっなんでもないのよ。」
「さようですか。」
こればれたら大変なことになりそう...
「今度からは気をつけるわ。じゃあ頭の中に話しかけるわね。」
「ところで女神様。一つ聞いてもいいですか?」
「なにかしら?」
「ついたとたんにすごく次女が来て着替えてるんですけど。これからなにかあるんですか?」
「あなたの歓迎会よ。」
歓迎会⁉
「そりゃそうよ。10年間も誘拐されてた、たった一人の王女が帰ってきたんだもの。」
そうなんですか。
「これからあなたのお父様とお母様に会うのよ!楽しみね。」
なんで本人より女神様のほうが楽しんでいるんですか...
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