美咲ちゃんは恋がしたい! ♡3 夏の海の小磯
夏の女の子の水着がいっぱいの海に到着した貴志と美咲。
「岩場に行きたい」との美咲お嬢様の我が儘発言。
バインバインの水着を楽しめるのか貴志!
美咲ちゃんは恋がしたい、第三話。
「貴志! あたし岩場行きたい!」
美咲タンや、なんだって何時もワシに要求するんだい?
駅から歩いて十五分、海水浴場の浜茶屋へとやって来た。荷物を預け着換えて海辺集合。野郎どもなど直ぐに終わってビーチパラソルなど日影を用意してお姫様方を待つ。
織田、日頃の筋トレで鍛えた筋肉を見せたいのか(笑)
武田は白のパーカー羽織って文庫本。巫女で日焼け厳禁の黒髪スレンダー美少女みのり狙いか。まあ、頑張れ(笑)
上杉、佐伯のデコボコイケメンコンビは「夏の海と言えばナンパ! ヒャッハー!!」とか意味不明な叫びをあげて居なくなった。
程なく我が姫君たちの登場となる。日焼けしてはダメなみのりだけ、鍔広の帽子にTシャツ姿。
しかしだ、最近のお嬢様方は発育がエエのぉ(笑) 鼻血が垂れてこないか心配だわ(笑)
美咲は赤のビキニで出るとこはしっかり出て! DかE〜〜! ポヨポヨしてやがるぜ! ニヤニヤが止まらない!
いやあ、お見せできないのが残念!
しかし、水着なんか下着と大差ないのになんでこんなに平気な顔で人前を歩けるんだ? な、なんてケシカラン(笑)
そんな時に海に向かって右手に磯場を見付けて行きたいと言い出した訳だ。
ったく、しょ〜がね〜な(笑) この俺さまが磯遊びを教えたるわ! テレビの「鉄板ダッシ」で観てただけだけどな(笑)
距離にして500メートルくらい、美咲となおすんの三人で向かう。
武田とみのりはパラソル陣地確保、織田は上杉、佐伯を追いかけ、女子二人は海で水遊びと其々出発して行く。
磯遊び組は陽射しが強いのでTシャツを着て移動。美咲となおすんのおしゃべりを聞きながら十分ほどで辿り着いた。
磯場はゴツゴツした岩だらけなので非常に足元が悪い。足捌きの修業には良いんだよね。
岩場に不慣れな美咲となおすんは両手をバタバタさせ、空でも飛ぶ気なのか?
しょうがないので二人に手を出して引っ張ってやる。
「さんきゅ」
「貴志くんありがと」
岩場の上部に来て海を見渡す。上部と言っても海面から2メートルほどで、打ち寄せる波が磯に当たって飛沫が上がり身体を濡らしていく。
当然ながら足元の岩肌も濡れる訳で、フラフラなのに調子に乗った美咲が足を滑らせ体制が崩れた。
ほんの二、三歩。すぐに抱き止められたが、タイミングなのかお約束なのか少し唇が触れた。
足を痛めたようで美咲を背負って戻る。
「ごめんね、貴志」
「大丈夫だ。気にすんな」
ポヨポヨは正義だ。大正義なのだ。ニヤニヤ