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小鬼の王と蜂の女王  作者: ワッシー
3/4

1ー2

親父に置いていかれたので仕方ないがない、自分で狩りをしなくてはいけないな。

取り敢えず武器になりそうなものを探しにいくか。


まず、刃物と棒、それに蔦辺りを探そうか。

刃物に関しては金属製のものなど手にはいる訳もないから石器かな?


たしか、黒曜石が石器に向いているんだったっけ?

ただ、食うだけならよさげな棒を探せば事足りそうだが、皮を剥いだりするには必要になるからな。


何分、今身に付けているのは、襤褸布を腰に巻いているだけだ。

体に対して大きめの息子が安定しないので気になって仕方がない。

ちゃんとした服を用意したいものだな。




洞窟を出てまずは食糧を探さないとな。

その前に水場か。


少し森を進むと小川に出た。

少しは魚がいるようだな。


手づかみで魚を狙ってみたが思った以上に素早く捕まえるのは無理そうだ。

仕方がない、禁断の技を使うか。


自分で投げれる限界の大きさの石を見つけて、水面から出ている大きめい石にぶつける。

所謂ガチンコ漁だな。


ショック死する魚が多く前世では禁断の漁法ではあるが、スキルもない現状では、一番効果があるだろう。


おっと、ショック死したやつや気絶しているやつを早く捕まえないと、流されていってしまうな。




8匹か。結構とれたな。

さて、火をつけて焼くとするか………じゅる、落ち着け俺、火を通さないと川魚は危険だ………じゅる。



うまー、我慢できずにそのままいただいてしまいました。

う~ん、ゴブリンとしての本能が優先されてしまうな。

生の川魚は寄生虫の心配があるのだが大丈夫だろうか?


しかし、この体はよく食べるものだな。

さすがに8匹は多かった気がするがペロリと食べてしまった。


一休みして採取と狩りを進めるか。

それにしても籠のようなものが欲しいな。

食えそうなものが結構あるのだが、持って帰るのは難しそうだ。


蔦を編んで籠を作るとしようか。

幸いあっちこっちに蔦系の植物は生えている。

材料には困らないだろう。


………。

きれんな。

所詮ゴブリン、筋力が無さすぎる。

せめて石器を作ってからにした方がよかったか?


仕方ないが噛みきるか。


ニガッ!


すんげー苦いな、毒とかないだろうな?

しかし蔦は欲しい。

我慢して集めるしかないか。




ふう、これだけ集めれば十分だな。

洞窟に戻るとするか。


あれ、2人ほど足りないようだし、怪我をしたやつもいるな。

どうしたんだ?聞いて見るか。


「なあ、朝より2人いないんだがどうしたんだ?」


近くにいたやつらにたずねた。


「ゴブ?ホーンラビットに殺されたゴブ。」

「おっきな熊に殺されたゴブ。」


ホーンラビットか、ちらりと見かけたが、そんなに手強そうには見えなかったが?

横から攻めたら問題なく倒せそうだが、そこまで知恵が回らないのだろうか?


それに熊系のモンスターか。

今は、避けるしかないな、モンスター達の分布状況も早めに調べておく必要があるな。


「お前は何を食っていた?」


「木の実ゴブ。一緒にいたヤツ、キノコ食って今寝てるゴブ。」

「虫を食べてたゴブ、もっと食べたいゴブ。」


食えるかどうかもわからんのもを口にするなよ。

特にキノコはヤバイだろうに。


「ゴブ、お前、魚の匂いするゴブ、俺も魚食いたいゴブ。」


「ゴブ、俺も食べたいゴブ。」


こいつら鼻がよすぎないか?


「手下になるなら狩りを教えてやるぞ。」


「いいゴブ、あんたが大将ゴブ。」


「大将ゴブ。」


取り敢えず子分を2体ゲットだな。



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