プロローグ
う~ん?
ここはどこだ?
天井も壁も床も真っ白な部屋なのか?
俺は何故ここにいる?
そもそも俺は誰だ?
名前も親や友人の顔も思い出せない。
(聞こえるかな?君は死んだのを理解しているかな?)
やはり、死んだのか?
(先に言っておくが君の死因は、神のミスではない、単なる予定調和だ。)
では、何のようだ?
(フム、大分魂が弱っているようだな。意志が弱くなっているようだ。多少、力を足しておくか。)
さっきから何をいっている?
う~ん?思考がうまく回らない。
(あ、しまったな、これでは………。まあいいか、予定とはちと違うがこれはこれで面白くなるかもしれん。)
おい、いま、しまったと言わなかったか?俺に何をした?
(気にするな、こっちの話だ。しかし、これでは………。もう少しサービスしておいてやろう。では、新しい生を楽しみたまえ。)
いったい何を?
俺はどうなるんだぁぁ~~~!!
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「ねえ、あれでよかったのかしら?」
(ン?見ていたのか?構わんだろう。一人ぐらいあんなのがいても。)
「あの子はかわいそうだけど。」
(新たな生を受けるのだよ、ほっておいたら無にかえるだけだしな。)
「それはそうね。まあ、楽しませてもらいましょう。かわいそうな、○○くん。 」
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ここは?何やらあたたかい液体の中にいるようだ。
心地よいな。
ン?ギャー頭が締め付けられる~。
まさか、ここは腹中なのか、で今出産するところだと、うん、理解した。
て、頭がつぶれる。
ふー、やっと出れた。
「ゴブゴブ!!ゴッブブ!!(おお生まれた!!よくやった!!)」
「ゴ、ブウゴブゴブ!!(わ、私のかわいい赤ちゃん!!)」
「ゴブ、ゴブゴ!!(男の子、息子だ!!!)」
………。
何やら、緑色色の生き物がゴブゴブ言っているのですが?
まさか、この方々が両親なのですか?
チェンジをお願いしたい!!
何でゴブリンなのだ!
やり直してくれ、前世で何か悪いことをしたのか!!
あの時のしまったってひょっとしてこれの事か!!
何でこうなった!!