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天罰は下る  作者: ハナビシトモエ
6/6

小松シリーズ第二号 その6

【6】


 二人が去ってしばらくしてから、店内にはざわめきが戻った。その時、初めて彩さんが店に入ってから今まで店が静かだったことに思い至った。サラリーマンも常連もバイトのみっちゃんも店主も必死に口を動かしている。


 飯会の面々は真っ青な顔で一人また一人と机に四千円を置いて帰って行った。俺も帰ろうとしたら店主に捕まり、里中の吐しゃ物の掃除をさせられた。


 掃除が済み、里中に幾分かの余裕も出てきたころ店主に解放された。四千円を置いて席から離れる時、二人の肩をポンッと叩いた。



「まぁ、今回はやりすぎだわな」



 この会は伝説になり、無かったことにされた。仕方なくこの会のことが話題に上がる時は示し合わせた様に、<小松ループ破壊事件>と呼んだ。


 この二週間後にも会は開かれたのだが、しばらく小松と里中と岩崎は来なかったが、二か月経ち三人は復帰した。


 あの日からどんなことが起って、どんな話し合いや和解が行われたかは分からないが、小松が女の子と長く付き合うことになったことは大きな変化だろう。コトがあまりにも様々な人間に傷を残したおかげで、会の仲間はどんなに小松に言われても仕返しを考えなくなったし、小松も人の心をえぐらなくなった。ただ、いやこれは小松の名誉のために黙っておこう。



「なぁ、小松」



 いつかの講義終わりに小松を見かけたので、気になったことを訊いてみた。



「なに、藤井?」


「約束ってなんのためにあるの?」



 小松はあまり考えていなかったと思う。それほどはやく答えていたから。



「守るためだろ? 違うか?」



 あの出来事は小松を根本から変えたらしい。でも、あれはやりすぎだ。



End


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