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  作者: 東稔 雨紗霧
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本日の運勢〜姉の場合〜

 うちは今日、最高にツイている。


 朝は寝坊してしまったが、担任の先生が遅れてきたから遅刻がバレなかったし、休日を消費して頑張ったペナルティに出されたプリントは全問正解だったからやり直しにまた一から書いたりしなくて済んだ。


 授業では当てられたが答えがわからず、苦し紛れに適当に答えた答えが偶々正解だった。


 給食では大好きな笹身の甘ダレあえが出てきたし、一つ余った笹身の甘ダレあえはじゃんけんで自分以外はパーを出し、自分はチョキを出すという一人勝ちをしたので二つ食べる事ができた。


 昼休みの野球では場外ホームランを打って勝利したし、体育の時間では跳び箱の上で側転をする技である側転跳びを華麗に決める事が出来た。


 放課後は帰宅途中に五百円玉を拾うというラッキーな事があったし、習いごとの合気道では師範から一本とった。

 更には、夜ご飯はうちと妹が好きな『さわやか』というハンバーグ屋さんに食べに行った。



 「うちさ、今日は最高にツイててん!」

 妹に興奮混じりで今日あった出来事を話した。


 「うわ、ええな。五百円」

 妹は五百円の出来事だけに食い付いた。


 「え、そこだけ?」

 もっとこう、昼休みの野球の結果とか体育の時の出来事とかあるでしょ?


 「いや、だって私はそこまで体育とか動くこと好きとちゃうし、何より普通の女子やさかい」

 「いや、最後の普通の女子やさかいって関係ないんとちゃうん?と言うかうちかて普通の女子や!」

 鼻で笑い、望が言った。


 「は!耀は普通とちゃうわ。ズボンばっかり履いてスカート何て一着も持ってへんし、何より、普通の女子は昼休みに男子に一人混じって野球なんかせえへんもん」

 「………気のせいや」

 野球はともかくスカート持っていない人位はいるだろう。

 

 「アホか!」

 頭の後ろを思い切りはたかれた。


 「ちょ、痛っ!」

 後頭部を抑える。


 「そんなことより、私の話も聞いてや」

 「そんなことって………」

 うちの超フィーバー状態な最高の一日をそんなこと呼ばわりか。


 ショックを受けているうちを他所に、妹は話しだした。


 「私も今日な、結構ツイてたんやで」



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