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KILLDOLL  作者: 青空ショコラ
第2章 人形の世界
6/15

6トラウマ

俺は遊び場がある海辺の町へ着いた

平均的な住宅の群れが大きな三日月形の砂の浜辺の沿って建ち並んでいた

多くの住宅からゲームやカラオケをしている音が外に漏れていた

それがこの風景と相まって活気な雰囲気をだしている

太陽が完全に沈んで町にたくさんの明かりが灯ってた

こういう風景は人間時代にたくさん見た

家が田んぼの真ん中にあるから夜になると自宅から見える山のふもとにある街並みが似たような感じになる

こういう風景は昔何も感じず当たり前のように見てたのに今はそれを尊ぶようになっている


遊び場に着いた

遊び場は温泉宿みたいな賑わいが笑い声や歌のリズムに合わせた合いの手がテンポよく響いている

建物は昔の木造の学校校舎のようで大きな玄関を中心にそこから横に長く二階、三階と積み重なって建っている

玄関に入りそのまま真っすぐ長い廊下を歩くと大きな体育館にでる

そこで人形たちがバスケをしていた

俺が入った体育館の入口を中心に大きなコートを二分して二面のコートに分けてそれぞれが試合をしている

そのまま入り口のドアから真っすぐ大きいなコートの中心を通っていくとまた別のドアがある

バスケの邪魔をしないように早歩きでそのドアへ行きまた別の廊下へ出た

その廊下を真っすぐ行ってまたドアを通るとボウリング場へでる


「おいディア!ここだ!」

「すまん、少し遅れた」


しかし何か慌ただしい


「どうした」

「いや実はボウリング場のピンを替える機械が故障したみたいでよ」

「なんで、昨日点検したばかりだろ」

「ザンジだ、あの野郎ひでぇぞ、敵対グループが賭博でズルしたことが分かって見せしめとしてその機械で賭博の犯人を殺しやがった」

「ザンジは今どこだ」

「さぁな今頃山の隠れ家に逃げているじゃねぇか」

「まあ看守も知らんぷりだろうな、ザンジは看守と賭博関連でズブズブで、おまけに看守は人形が死のうが知ったこっちゃないからな、面倒くさいことはしない奴らだ」

「ちっ!胸糞ワリィ、ディアすまんが今日はボウリングはなしだ」

「わかった、またな」


俺は入ったドアに戻ろうとしたとき殺された人形をみた

フランス人形のなりをした奴だった

その表情があまりにのも静かだったからかえって不気味だった

そのブルーの色をした瞳、人形が死ぬのは何回も見たのにいつもと違って不気味な気持ちになった

人間の頃に捨てられた人形、壊れた人形を見ても何も感じなかったのに、毎回人形が死んだのを見ると心がなんとも言えない複雑な気持ちになり人間としての冷たい気持ちと人形としての尊厳、血を手で触ると感じる温かみの気持ち悪い感覚を交互に感じるている

いや、今回はそんな感じではない

いつも感じている気持ちとは別の感覚がした


俺は海辺の町を出て海岸の沿った道路を歩いていた

そこに道路の脇に大きな三角型の平地の海岸が海に面しておりそこにポツンと二階建ての一軒家がギリギリのペースで建っている

そこが俺の家だ


自宅に入ろうと玄関を開けたそのとき、後ろに気配を感じた


すぐ振り返るとそこにはかつて俺が人間の時に撃って殺した三池真理が立っていた


心臓がバクバクとハッキリ聞こえるくらい鳴った

後ずさりするように俺は


「ハァ、ハァ・・待ってくれ、許してくれ、仕方がなかったんだ、撃つ気はなかった、事故なんだ・・」


泣いていた、すごく悲しそうな顔で


「そんな顔しないでくれ、あぁ、・・・許してくれぇぇ!」


すごい勢いで俺はうずくまった

数秒して恐る恐る顔を上げた

そこには誰もいなかった


俺は急いで家に入り家中の電気の明かりをつけた

リビングで大きな横長のテーブルに掛かっている4つあるうちの一つの木造の椅子に座った

涙が出た

いつも思わないようにしている言葉を小声で吐き出してしまった


やり直せるなら・・・・・


俺は今日見た死んだフランス人形のやつを思い出した

その暗く沈んだ青い目を

無意識にあの時撃ったあと恐る恐る見た死んだ三池真理の目と重ね合わせていた


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