プルとアマリの攻撃試しの悲(喜)劇
「あれ?お前頭に何か付けてるな?」
ツッコはプルを見て不思議そうな顔をした。
「ワタイ攻撃できるようになった!」
プル片方で輪っかを指さし、反対を腰にてあて仁王立ちをしている。
「攻撃って文句言いながら頭ポコポコ叩いてたやつか?」
ツッコは頭を撫でながら憮然とした表情になった。
「僕もこの前文句言いながらパンチされたけど?」
ボッケも腕をさすりながら嫌そうな顔をした。
「プルのパンチなんか効かないから、やめた方がいいよ」
アマリは心配してやめてほしそうな顔をしていた。
「ムチ ムリ ムダ」
ドゥエンデは不思議そうな顔で的確に言うとアマリの後ろに隠れた。
「ちッっがううのおおおおお」
プルは頭にきてツッコとボッケに攻撃を始めた。
見かねたカンフォラが笑いながら助け舟を出した。
「本当なんです。昨日奇特な人間の方から魔道具もらったとかで攻撃魔法を使えるようになったみたいです」
カンフォラも途中から微妙な顔をしながら言ったが全員が心底驚いた。
「ワタイがそうだって言ってるのにいいいい」
プルは手と足を振り上げ怒るとツッコとボッケの鼻や耳を引っ張り出した。ドゥエンデは隠れたままだった。
ようやくプルが落ち着くとツッコは疲れた顔で質問した。
「そ、そんで、どんなスキルなんだ?」
プルは頭にはまった大きいリングについた小さい魔石の部分を押さえながら言った
「うふふふふ、ワタイのスキルを見て驚けええ!邪魔!」
その途端プルの前方が球形に歪んだ上に風を纏い、ものすごい勢いで飛んで行った。そして50M先の草むらにいたスライムにバムッという音と共に当たり吹っ飛ばされ動かなくった。
「これがワタイの力じゃああ」
「すっげええええ」「かっこいいいい」「うっわああああ」
全員が驚きや歓声を上げるとプルは鼻高々にツッコの頭の上でガッツポーズをした。それを見たカンフォラも嬉しそうだった。
「それじゃあ今日はアマリの再生スキルのやつでフローラさんの攻撃魔法も試してみるか?」ツッコは腕を組んで思い出していた。
「アマリもその辺にいるスライムで試してみる?」
ボッケは大樹の近くの泉でスライムを目で探してみたが見える範囲にいなかった。
「でもフローラさんの魔法って炎の球だったよ、木に移ると燃えないかな?」
アマリはゾクリとすると笑顔のカンフォラの眉間に皺がよっていて泣きそうになった。プル以外全員の背筋が凍った。
「と、と、とりあえず、この水辺ではやめだ。あと木の近くのスライムには絶対打たない!プルもだぞ、頼んだぞ!」
ツッコがビビりながらいうとプル以外全員は何度も頷いた。
そしてカンフォラは普通の笑顔になりながら思った、少し楽しいなと。
その後大樹を離れ、しばらく歩くとツッコが50Mぐらい離れた先の木々の開けたところでツノウサギが草をはんでいるのを見つけた。その場で合図を送ると全員で身を伏せて少し離れたところに行き相談を始めた。
「じゃあ、あのツノウサギでアマリのやつ試してみるか」
ツッコはツノウサギを指さした。
「確かフローラさんは近づいてから、呪文みたいなの言ってから当ててたね」
ボッケはそう言ってからアマリを見た。
「あの言葉より私のメロディの方が長いから時間かかるよ」
アマリは不安そうな顔でつぶやいた。
「とりあえず、いつも通り50M離れて俺達が2回滑らせてる時でいいだろ?」
ツッコは位置が上から分かるように4個の石を置いて説明をした。
「でも、50Mも離れてると、距離的に避けられちゃうかもしれないよ」
アマリはツノウサギの石と自分の石の距離を指し示した。
「じゃあ最初に転ばせたら、全員近づきながら行動すれば、発動する時には結構近づいて当たるじゃないの」
ボッケはツノウサギと自分達の石をそれぞれ近づけて説明した。
「そうだな、それで行くか。もし外れたらいつもと同じようにするぞ」
ツッコはそういうと全員が準備を始めた。
「それじゃあ、みんな行くぞ」
準備が整いツッコの静かな号令と共に全員が静かにスキルを起動させた。
「ツノウサギがあるならツノウナギいるのかな」
ボッケは閃いた感じで言った。
「まあ、お前の頭が飛んでるのと、毎回滑ることはわかった」
ツッコはツノウサギに向かい走りながら苦笑いして言った。
アマリも木の仮面を付け走りながらDJコンを操作しフローラの炎の呪文を再生を押しながら言った。
「YO! ぶっ飛べ! 爆炎 カモン(C'mon)!」「ブットべ カモン」
同時にドゥエンデの周りの空間から『フローラの炎』のダブステップのメロディが溢れ出した。
ボッケが言い終わった瞬間、草をはんでいたツノウサギは後ろに滑り頭を打った。そしてフラフラ起き上がりさらに後ろに滑り頭を打ってヘロヘロと立ち上がった時だった。すでに3人はツノウサギから10Mのところまで来ていた。そしてアマリの前方に人の頭ほどの赤い炎の塊のようのなものが現れ、ものすごい勢いでツノウサギに着弾すると、ツノウサギは吹っ飛ばされ動かなくなった。
「すごいねえ」「かっこいい」「バーンってなった!」「イイネ イイネ」
全員が感心していた。その時ツッコ気付いて叫んだ。
「言ってる場合か!火が飛んでないか探せ、消すぞ!」
急いで全員で火が飛んでないか探し火種を踏み消した。
その後採取を終え、ギルドに届ける前にプルを大樹に送ることになるはずだった。
「今日もワタイがんばったな、また明日かあ」
プルはボッケのリュックに座り若干寂しそうな感じで足をプラプラさせていた。
その時ボッケはリュックを下ろすとプル以外の全員が真剣な顔でプルを見た。
そしてツッコがプルに切り出した。
「プル、大事な話だ。俺達はお前のことを大事な仲間と思ってる」
「な、何?...ワタイもそ、そうだよ」
プルは嬉しいけど恥ずかしいのでオロオロしている。
「じゃあ、約束したら守ってくれるよね」アマリは微笑んだ。
「や、約束?何の?...」プルはいきなり言われて少し困惑した。
「俺達の家に招待したいけど、他の奴にはその家の事を黙っていて欲しいんだ」
ツッコはプルの目を見てお願いした。
「家のこと?そんぐらいならいいよ...けどカンフォラに言ってもダメなの」
プルはカンフォラに話して自慢したかった。
「カンフォラさんか、まあカンフォラさんなら別にいいんじゃねえの」
ツッコが聞くとボッケもアマリも頷いた。
「ただ、このことは黙ってて欲しいって言っといてね」
アマリは続けてお願いした。
「ワカッタカ?」ドゥエンデはそう言ってアマリの後ろに隠れた。
その時、カンフォラは暇だったので近くの木で聞いていたが、本当にツッコ達は私が悪い存在だったらどうするんだろうと思ったが自分の事なので嬉しかった。
「それならいいよ!ワタイ守る!あんた達の家行ってみたい!!!あと酒飲みたい!」プルは嬉しそうだ。
「酒はないよ!」ボッケが言うと、全員が笑った。
そしてアマリの両手に乗せられたプルがアマリの親指握り結界の家に入っていった。
ツッコミの部分修正しました。すいません。




