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異世界言ってみよう  作者: サラニネル


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続 フローラとの約束の悲(喜)劇

しばらく歩いていると、いつもは何をしているのかと聞かれたので普段通りの採集をしていくのを見せた。その際、念の為ドゥエンデの収納でなくリュックで集めた。

「ワタイが、カンフォラに教えてもらった場所を教えてツッコ達が取ってるんだ」

プルは得意げな表情で話した。

「時々、迷ってたよね、この前なんか沼にハマってたじゃん」

ボッケはプルの方を見て笑っていた。

「あ、あれは、ワタイが沼を調べてたの!」

プルは不満そうな顔でボッケの耳を引っ張っていた。

「お兄ちゃんも人のこと言えないよ、この前、泉に落ちて大変だったじゃない」

「ドッチモ オチタ」

アマリとドゥエンデはどちらも呆れた顔で見て、プルはボッケをバカにしている。

「あ、あれは、泉を調べてたんだよ...魚がいるかどうか」

ボッケはプルを黙らせようと追い回している。

「お前ら、いい加減、恥ずかしいから少し黙れよ」

ツッコが小声で怒るとフローラとロルフも笑ってるのに気付き恥ずかしそうに黙るのだった。


歩いているとフローラは少し先の木々の切れ目でツノウサギを見つけた。

「確かアマリは魔法見たいのよね、あれに当てるわ!」

フローラはツノウサギを指差してアマリに教えた。

「お、お願いします、できるだけレベルの低い攻撃魔法お願いします」

アマリは急いでドゥエンデを呼んだ。


フローラはアマリを連れて近くまで近寄った。

「それじゃあ、いくわよ」フローラがそう言うと、アマリはドゥエンデにフローラを指定して「スキル録音」と呟いた。するとドゥエンデは以前と同じ大の字の体勢でかすかに身体が光りだした。


フローラは杖を構えると集中し「ソォオルゥ」と小さく呟いた。すると杖の先の周りが少しぼやけたと思った瞬間「ヴァアァ!」とフローラの地声とは思えない低い声が響き、杖の先から人の頭ほどの赤い炎の塊のようのなものが、ものすごい勢いでツノウサギに着弾すると、ツノウサギは吹っ飛ばされ動かなくなった。

「うわああ、すげえ」「は、初めて魔法みたよ、すごいね!」

「すごい!かっこいい!」「バーンってなった!ワタイもやりたい!」

全員が驚き感動していたのでフローラは照れて、ロルフは笑っていた。

そしてアマリは録音してたのを思い出し、ドゥエンデに「録音停止」と呟いた。すると疲れたのかドゥエンデはボッケの背負ったリュックの上で休憩を始めた。


その後ツノウサギの周りで草が少し燃えてるのを確認すると、フローラはカンフォラの言ったことを思い出した。

「ああ!周りに木があるんだったあ!」

フローラは慌てて、そこへ行き火を踏んづけて消した。

「焦ったわ...ここ当てちゃいけないものが多すぎるわ」

フローラは疲れた顔で呟き、遅れて来たロルフも安心した顔になった。

その後、ツノウサギを見ると当たった中心が一番酷く焦げ、そこから円形に広がるように浅くなっていた。


「俺も少しは活躍しとくか、おいあそこにいるオオトカゲを俺が倒すぞ!」

ロルフが指差した10M先に盛り上がりがあり、オオトカゲが隠れているようだ。

「それじゃあ行くか」

ロルフは、ズンズン歩いて行き、バトルアックスのを無造作に持ち上げた。次の瞬間、凄まじい衝撃音と共に刃の部分でなく側面で若干潰れたオオトカゲが動かなくなっていた。簡単に振り下ろしたように見えた一撃は、ものすごい速度と威力で全員が言葉を失ってしまった。


「そういやお前ら面白い倒し方するってバルに聞いたぞ、見せてくれよ」

ロルフのがそう言うので、さらに探し回ると木々が無く少し開けた草が生えている所で同じように隠れているオオトカゲを発見した。

「じゃあ、あの隠れてるオオトカゲに攻撃するから...じゃあ、みんないくぞ、プルも応援してくれ!」

ツッコ、ボッケ、アマリと妖精達が5Mぐらいの所へ近寄り、その少し後ろでフローラとロルフが眺めていた。


「「「「言葉の力をはじめます!」」」」全員の声が重なった。

「オオ!トカゲ!って驚いてるの?」

「そんな、お前に驚いてるよ!」ツッコの言葉にボッケは不満顔だった。

「カモン(C'mon)!エコーかましていくぜ!」

アマリは仮面を被り声を出すと、ドゥエンデと一緒に盛り上がる。

「オ、オ、ト、カ、ゲ、 毎回、絶対、わかってない アイッ(Aight)!」

アマリは、言葉と共に元気でノリノリだ。

「オ、オ、ト、カ、ゲ、 マイカイ、ゼッタイ、ワカッテナイ アイッ!」

ドゥエンデもノリノリで繰り返した。

ロルフとフローラは攻撃をせずに、急に始まったカオスな状況に混乱し口が開きっぱなしだ。


ボッケのボケが終わった瞬間にオオトカゲは被さった土ごと後ろに滑り頭を打ち、さらに同様に頭を打ちつけた。そして起き上がると同時に約25cmの石が結構な勢いで頭に落ちた。その後、石がバランスを崩れて落ちクラクラした感じで頭を上げた所で、さらに同様の石が頭に落ちると沈黙した。


「はああああ?何が起きてる?勝手に転んでいる...い、石まで落ちてきたぞ?」

ロルフは急にオオトカゲの周りで起こった事に理解がついていかない。

「な、何なの何がおこって...ええぇ?...こ、これは何が起こってるの?」

フローラも理解不能なことが重なり混乱している。


ツッコが合図を送ると、プルは一瞬恥ずかしそうにした後に声を張り上げた。

「アマリがんばれえええ!あと毎回全然つまらあああん!」

その瞬間、上空に丸い暗闇の空間が開き、凄まじい音と共に稲妻がオオトカゲに落ちた。その上電撃が残り1秒ぐらい感電するとオオトカゲは完全に動かなくなった。


「よっしゃあああああああ!」「いやっほおおおおおおお!」

「いやあったああああああ!」「ワタイが最強じゃあああ!」

「な、何じゃそりゃあああああああああああ!」

「い、いやああああああ?な何が起こってるのお!」

全員の叫びが響いた。ロルフもフローラもしばらく唖然としていた。


その後、ロルフとフローラにスキルの説明を頼まれ、話せる所だけ話した。

「てことは最後のすごいのは1日1回しか使えなくて、制約が多い?んだな?」

ロルフはあまり分かってないようだった。

「そうね、強い一撃は1日1回だし、出すには条件を何度か満たす必要があって大変ってことね」フローラは理解した上で質問した。

「防御も苦手というし、それなら先制攻撃で決めないと苦しいでしょ?先制攻撃できない時はどうするの?」

「「逃げる」」「逃げます」ツッコ、ボッケ、アマリは迷いなく言い切った。

フローラは笑い出し、ロルフもつられて笑い出した。

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