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異世界言ってみよう  作者: サラニネル


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ピクシーのスキルの悲(喜)劇

プルの二日酔いも完全に抜けた次の日に西の森の大樹の前までやってきた。

相変わらず冷気すらただよいそうな荘厳な雰囲気の大樹から、かなり間の抜けた声が響いた。

「クプル早く起きなさい!いつまで寝てるんですか!もう下に来てますよ!」

カンフォラの焦った声が上から聞こえ、しばらくするとプルが眠そうな顔でフラフラ飛んできた。そして大樹からカンフォラも出てきた。

そして、まずカンフォラからツッコ達はキノコや薬草の生えている情報や余りアオイノシシがいない場所など有用な情報を聞いた。


「よし!今日はプルのスキルが本当に使えるか試すぞ!」ツッコは言った。

「じゃあ、まずツッコがダメージ受けないとね?...僕が思い切り足踏んであげよっか?」ボッケは笑った。

「てめえ、ふざけんな!お前でいいだろ、踏まれ慣れてるしな」

ツッコはボッケを見るとニヤリと笑った。

「慣れてないよ!僕だって嫌だよ、じゃあいつも通りじゃんけんだね」ボッケの提案にツッコは嫌そうな顔をした。そして嫌な予感通りツッコが負けた。というかボッケはツッコのじゃんけんのパターンを知っていたのだった。長く考えてるとパー、あまり考えてない時はグーしか出さなかった。


「モンスターからダメージもらうよりはいいでしょ、じゃあ踏むね!」

ボッケはニッカリ笑うと思い切りツッコの足を踏んだ。

「ギィッ!痛ってぇえええええええええ」

ツッコは足を押さえて涙目になっている。

「確認の為ですか...」カンフォラは呆れ顔で呟いた。


「プル、ツッコの足の回復お願い」アマリはプルに頼んだ。

「じゃあ、回復するよ!」

プルはツッコの足の上辺りへ飛んで行くと体全体が、ぼんやり輝いた。そして、そこから光の粒子が足に降りかかる。するとすぐにツッコの顔が苦痛から驚きの顔に変わった。


「なんか少し暖ったけえと思ったら全然痛くなくなったぞ!...すげえ!」ツッコは足を、なん度も踏んで確認するとプルを驚きの目で見た。

「ありがとなプル!」そしてプルに感謝を言うと、全員が褒め出した。

「すごいよプル!」「すごい!」「スゴイ スゴイ」

少し疲れた顔で飛んでいたプルは少し驚いた後、嬉しそうな顔になったが、すぐに暗い顔になって言った。

「でもワタイ、1日1回しかできないよ」


「いや、1回でも、ありがてえよ」

「そうだよ、こんな便利な能力、僕達出来ないよ!」

「ものすごい助かるよ!」「タスカル タスカル」

全員がそんなことはないと否定した。

「ワタイも...なるべく...頑張るよ」

プルは恥ずかしそうに言うと下を向いて、にやけた。

呆れ顔をしていたカンフォラも嬉しそうなプルを見ると小言を言う気も失せてしまった。


そして、カンフォラにお礼を言うと、教えられた場所へ向かい採集を始めた。

「けど王族だったなら待遇が良かったの?」アマリが周りを探しながら質問した。

「ピクシーの王族でも小さい国というか村みたいな規模だったから普通の村の村長みたいなもんだし、ピクシーなんてまとまりないから。...それに4番目だしスキルもしょぼかったから普通のピクシーと一緒だったと思う」プルは思い出しながら言った。


「そういえばカンフォラってこの森で偉い精霊なの?」

ボッケも少し手を止めて質問した。

「カンフォラは、見た目は若く見えるけど、あの大樹の精霊だから、ものすごい長生きだし、この森の精霊の中の長老さんみたいなもんだよ。だから怒らせると本当に怖いから怒らせない方がいいよ、まあ私には優しいけどね」プルは自分のことのように自慢した。


「でも、カンフォラが姿まで見せて人間と話すなんてほぼないから、あんた達本当に恵まれてると思うよ!私のおかげだね!」プルは得意げに話した。

「調子に乗ってきたね...でもカンフォラが偉いだけで、プルは酔っ払ってただけだよね」ボッケは冷静にいった。

「うぅ、調子乗ってました、すいません」プルはアマリの後ろに隠れた。

「でも、そんな偉い精霊なんだね。プルの仲間かなんかと思ってたよ」

ボッケは少し後悔した顔をした。

「しっかし優しいよな、プル引き取ったんだからな。...そんでアル中になった事で俺たちに会うんだからな」

ツッコも探す手を止めアマリに隠れてるプルを見ながら言うと3人は笑ってしまっていた。


「そういえば以前に、この森の他の精霊が言ってたよ、昔カンフォラを怒らせた人間がこの森の養分にされたって」

プルが明るい声で言うと、途端に全員顔が青くなった。

「絶対怒らせないようにするぞ!...森は素晴らしいです!」

「僕たち、この森を大事にします!」

「私も森が大好きです!」「ダイスキ ダイスキ」

周りを見ながらツッコが宣言すると皆それに続いた。


後にツッコ達の言葉がやけに丁寧になったのを気にしたカンフォラがプルにその話を聞き、なんともいえない顔をしていた。

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