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異世界言ってみよう  作者: サラニネル


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雑貨屋での悲(喜)劇

次は、以前、生活に必要な塩や石鹸や魔石を買った雑貨屋に足を運んだ。

市場のある広場の近くにある年季の入った建物に「ハック雑貨店」という、でかい看板が出ていた。

店の中は、棚がたくさんあり、塩などの香辛料から石鹸、酒や雑貨、ハックが集めた何に使うのかわからない不思議な物や、ただのガラクタに見えそうなものも雑然と置いてあり、見てるだけで時間が過ぎてしまう。


「おやおや、この前たくさん買って値切ろうとした。確かツ...ツッタ君じゃったな」ハックはツッコを見ると暇だったのか話しかけてきた。

「そんな足がツッタような名前じゃねえよ、ツッコだよ!ハックのじいさん。...でも、この前はすまねえな、普通の店は値札から割り引かないって知らなくてよ」ツッコは恥ずかしそうに言った。

「まあ、市場はめんどくさいじゃろ、大体、市場だけじゃ、普通の店は値札から引くとこは、ほぼないじゃろうよ」ハックは髭を触りながらニコッと笑った。

「いや、もう今日も値切るのが、めんどくさくて大変でよ。もう散々な目にあったよ」ツッコはしみじみと語った。

「わしも、あの強気な女衆には敵わんよ」とハックは笑い出した。


「それじゃあ今日も塩一月分と石鹸5個と魔石3個をまず買うよ。まあ、この後が、こいつら長いんだよな...っていねえな」とツッコはボッケとアマリを探すが、すでに2人とも商品を探し歩き回っているのをみて、ため息をついた。

「ツッコ君の連れは、この前も長かったからの。...まあ、わしの集めた自慢の品じゃ好きなだけ見ておくれ」というとハックは目を細め嬉しそうに呟いた。

「なあ爺さん、また時間かかりそうだしよ、なんかいい儲け話ねえかな、もう疲れちまってよ、連れは能天気なやつばっかだしさ」ツッコはもう諦めて爺さんに愚痴を話し出した。


「しっかし、こんなよくわからねえもの、どこで仕入れてくるんだ」ツッコは何に使うかわからないガラクタにしか見えない金属の部品をとって眺めている。

「わしだって、昔は冒険者だったって言ったじゃろ、そん時から集めとるからの。それにそれ以降も色々仕入れたし。...それは...まあその値段なら、そんな重要なもんじゃないと思うし忘れてしまったよ。....まあ、この街だって、わしが生まれる前のもっと昔は、すごい活気があったらしいんじゃ、ダンジョンがもう調べ尽くされてからだいぶ経ってもう落ち目じゃがな。」ハックは部品を見ると昔を思い出そうとし寂しそうな顔していた。


「今、西の森行ってんだ。そこで役に立つやつで安いのでなんかないかな」ツッコはカウンターのところにあった椅子に座り棚のいろんな商品を眺め暇そうに呟いた。

「西の森か...なんじゃったかの、あそこは....そうじゃ!アイテムの話ではないが確か....光る石が稀にあっての、それが他の国では子供に人気だったから拾ってきたら買い取ってもいいぞ、え〜と確かあの石は...これじゃ」ハックは棚を探すと緑色に淡く光る小石を差し出した。

「まあ大きさ次第で買取価格は違うが、あったら買い取るぞ、今見せてる大きさのは..価格はえ〜と銅貨60枚か、じゃから買取は30枚になるのう」ハックは値札を見ながらいった。

「本当に、ただの石なのか」ツッコが不思議そうに持つ細長い黒い小石の中心が淡い緑の光を放っている。

「まあ子供は『精霊の涙』とか言って、昔は人気あった時もあったしの。...でものう、光に当てておかないと光らないから、めんどくさいって、人気も昔ほどはなくなったんじゃ」ハックはため息をついている。

「爺さん俺、今日はこれ買うよ、あいつらにも見せないといけないしな」ツッコの手に持った冷たい石の淡く緑色の光が一瞬少し輝いたような気もした。


そんな話をしていると2人が戻ってきた。

「ツッコ、これで、もしグリーンスライムの毒とかもし吐いてきても防げるんじゃないの?」ボッケは変わった革の張られたで大きい、干しざるに取手のついたような物(銅貨80枚)を持ってきていた。

「それは『毒液防ぎの皮ざる』じゃの。...そういえば、そんなのも昔、仕入れたのう。それなら確かオオガエルの皮で頑丈じゃからの毒は弾くはずじゃ」

ハックはそういえばそんなんあったのうという顔をしている。


「もしもの時はツッコよろしくね」ボッケは当然という顔で言った。

「いや、てめえが持って守れよ!爺さん、これもう一個くれ」ツッコが即座に言う。

「すまんな、それ確か最後の1個じゃ、いるなら取り寄せてもいいんじゃが3ヶ月はかかるのお」ハックは残念そうに言う。

ツッコとボッケは真剣な表情で睨み合うと、じゃんけんで勝負ということになり、いつも通り負けたツッコは自分の運のあまりの無さに呆然としていた。


「私はこれが欲しいな」アマリは綿と布と針と糸で銅貨60枚だった。

「これでツッコの兜に衝撃吸収できるようなの作るね」アマリは何回も頭を打ったツッコの命を本気で心配してるようだった。ドゥエンデはそんな事は関係なく綿を引っ張って遊んでいるが。

ツッコは、2人が西の森や戦いについて真剣に考え、時間をかけて選んでいたことが嬉しかった。しかし、その結果、何故か自分に危ないことが全部きてる気がするのが辛かった。


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