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異世界言ってみよう  作者: サラニネル


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23/58

鉄の兜はお買い得の悲(喜)劇

前回、革鎧を買って3日経ち、薬草取り、ツノウサギ、スライム狩りで銅貨1539枚を稼いでいた。この世界でも週に一度は休みを取ることにして、午前中は自由時間、午後は街で夕食を食べることにしていた。

朝食をとった後、ボッケは以前の失敗からツッコに言われた洗濯をすることになり、どうせ、やるならアマリに『守りの詩』をかけてもらったら楽なんじゃないのかと思った。

「頼むよアマリ、『守りの詩』かけてよ。洗濯が楽になると思うんだ。」と両手を合わせて頼んだ。

「お兄ちゃん、これは罰なんだからダメだよ」「ダメ、ダメ」とアマリに睨まれドゥエンデに怒られると、ため息をつきながら重いタルの水を汲み、石鹸を擦りつけ、ゴシゴシと力を入れて洗ってから干した。結局ほぼ午前中は洗濯だけで終わり「アマリ〜腰が痛いよ」と泣き言を言っていた。


アマリは手の止まるボッケを注意しながら、以前市場で買ったジャガイモが芽が出たものを畑に植えていたので、それに水をあげた。その後はドゥエンデと話したり、脳内DTMを見たりしていた。

ツッコはというと、革鎧の汚れを落としたり、食料の残りを確認したり、カツカツの財布を眺めては地面に書いて今後の計算をしたり、尽きない心配事に頭を悩ませていた。以前のダメージもポーション1本使って回復したが疲れは取れてなかったのか、いつの間にか眠りに落ちていた。


昼となり、いつものお粥と干し肉をとった後、雑談が始まった。

「銅貨1500枚はあるから、ボッケの革鎧と木の盾買うか?まあ買うと夕食はお粥のみだがな」ツッコがそう言うと

「今んところ、特に強い奴と戦わないから、食堂で美味しいもん食べようよ、お金も全部なくなっちゃうよ」ボッケは不満そうだ。

「まあ、そうだよな来週は、食料の金もいるし、来週に考えるか」ツッコも、まあいいかと言う顔をしていた。

「ツッコの兜を買おうよ、いつも頭打ってるし。それに7日経てば2000は稼げるよ」アマリは冷静にいった。

ツッコがボッケを睨むと、ボッケは目を逸らした。

「そうだよな!俺の被害が一番あるんだから買っとくのは悪くねえな!ボッケ!」ツッコの言葉にボッケは苦笑いしながら、うなづくしか無かった。しかし途中から、これ自分の鎧を買わなくなるから楽でいいんじゃないかと思うと普通に、にやけていた。


もう通常通りになってきた椅子に座って空を眺める門番のグースに挨拶をして市場に向かう。


鉄の扉を開けると、大きな呼び鈴が鳴り響く。

「お前ら生きてたのか!」フラムルが、でかい声と優しい目で出迎えてくれた。

「まだ3日しか経ってねえけどな!今度は頭の装備見にきたんだ。なんか安いのねえかな」ツッコはでかい声でいった。

「安いのか?.....以前注文で作った、この鉄の兜なら銅貨1100枚でいいぞ。しっかし、あの野郎!とぐろ巻いたアレ見たいだあ!この芸術がわからねえとわな!...まあ1回試してみたらどうだ」フラムルはそう言うと奥から兜を取り出した。

見た目は鏡餅に蜜柑の代わりに三角錐をつけたような形なので、言われれば、アレに見えなくもないが、作りは頑丈そうだ。ツッコが試しにつけて、フラムルが持ってきた木の棒で殴ってみたが、ほぼ衝撃がなかった。


「どうだ、すげえだろ!..絶対いいはずなのに、全く!」フラムルは思い出したのか怒っている。

「これいいぞ!、全然痛くねえ」ツッコは兜を手で押さえ確かめながら嬉しそうに言った。

「似合ってるぞ!」フラムルも褒められ嬉しそうだ。

それを見たボッケとアマリは、さっきから、例えを聞いたからか、二人でアレを頭に乗っけて棒で殴って嬉しそうに褒め合ってるように見えてしまい笑えてくるのであった。

「お前ら、何笑ってるんだ!くそ!」ツッコの眉間に皺を寄せ怒ったが、余計に笑い出してしまう二人だった。


兜を買い、フラムルにお礼を言うと、カインの宿屋兼食堂「古き盾」に来ていた。いつものように空きは少なくほぼ常連で埋まっていた。空いてる席を探すと、奥から声がした。

「よおツッコ!お前ら,こっち来いよ!」ロルフが手を挙げて呼んでいた。隣でフローラも、ロルフを少し呆れた顔で見た後笑っていた。今日の日替わりは、鳥肉のシチューとサラダ、大きいパンが一つだったので同じものを3つ頼んだ。


「おいおい、お前らバルとアオイノシシ倒したんだってな、やるじゃねえか!」ロルフは楽しそうだ。

「すげえだろ!と言いたいとこだが、バルがいなかったら、どうなってたかわからねえよ」ツッコは首を振った。

「でも、アオイノシシを倒せるようになったら、もう初心者じゃないわね」フローラが微笑むとツッコもボッケも嬉しそうだ。アマリは、慣れてない大勢の人で居心地悪いのか寂しそうにしていた。


「バルから聞いたぞ、嬢ちゃん。すげえ威力のスキル使ったんだってな?」ロルフに言われアマリは首を横に何回も降って恥ずかしそうにしてた。

「違うんです、あれ、周りの人が盛り上がってくれないと出ないんです。だからいつもは、ほぼ弱いんです、だから魔法で攻撃するとこ見て勉強してみたいです」アマリは勇気を出して言ったが声はどんどん小さくなっていく。

「そうなのね。じゃあ今度一緒に行ってみる?」フローラに言われアマリはまた首を縦に何回も降って嬉しそうだった。

「じゃあ、俺もいくぞ!」ロルフも胸を叩いて笑った。

「じゃあ次LV上がった時一緒にお願いします」とアマリが小さい声でお願いすると二人は頷いて、またここで会ってLV上がった時に一緒に行くことになった。ボッケもツッコも嬉しそうだ。


その後ロルフに、今日は何してたんだと言われ

「運のつく兜を買ったんだ!すごい頑丈なんだよね!ツッコ」ボッケはそう言ってニヤける。

「てめえ!言わなければ、いいと思いやがって!」ツッコはボッケの首を絞めた。

「なんだ?いい兜買えたのか?」ロルフも乗ってきてしまった。

「え!いや!その..安く鉄の兜が買えたんだけどよ、理由が、その..アレに見えるっていうんだ」ツッコが目を逸らす。

その瞬間、ボッケが「運がつくアレにね!」っと兜を取り出しツッコに被せた。

「おまっ!」ツッコが反論しようとする前に、もうロルフもフローラも酒が入っている状態で見てしまった。

「うん、そっくりだな!」と真顔で言うと爆笑しだすロルフ、「もう汚いわね」と言いながらも顔を隠して笑うフローラ。ボッケは「ツッコすごいネタができたね!」と言いながら笑い、アマリもつられてドゥエンデと笑っていた。

「くっそおおおお!」と叫ぶツッコに、さらに全員が笑いだした。


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