パンツ批判3
私は6年と9ヶ月前にパンツを批判し⋯⋯1年と半年前にまた批判をし⋯⋯今まさに3度目の批判をしようとしている者。
ノーパンこそ至高。
ノーパンは神。
ノーパンは宇宙の真理。
さあ、パンツをお脱ぎなさい。
初めてパンツの批判を試みた時、私はまだまだ青かった。100人中1.4人くらいしか納得させられない、説得力に欠けるエッセイだった。
2度目の批判は、心が揺らいだ。
1年半前、私は敵であるおパンツに生きる術を与えてしまった。息の根を止めるどころか、共存の道を選んでしまったのだ。パンツ反対派として恥ずべき事である。
ゆえに、今回は私がパンツの悪人として、パンツを扱き下ろしてやろうと思う。
まず、パンツの利点を潰す。
そして、ノーパンのメリットをこれでもかと並べる。
ぶっちゃけ私からするとパンツに利点などないのだが、ウルトラスーパー超すごいすごい超頭脳の脳を搾りに搾った結果、1、2滴利点と呼べるような成分が抽出された。
1つ目は、パンツは汗を吸収してくれるので、毎日替えることで股間を清潔に保つことが出来る、ということ。
2つ目は、ポジショニングが出来るということ。
読者諸氏は『ちんポジ』という言葉を聞いたことがあるだろうか。まあ1度はあるだろう。
この『ちんポジ』だが、パンツを履いていなければそもそも存在しないものになる。ノーパンの場合、股間を包み込む布が存在しないため、常にピレネー(スペイン村にある、足が宙ぶらりんのジェットコースター)状態なのだ。
3つ目に、チラリズム。パンチラだ。当たり前すぎる話だが、パンツを履いていなければパンチラは絶対に拝むことが出来ない。
さて。
これらのほかに利点はあるだろうか。もしあるとしたら感想欄にでも書いてみるといい。私が屁理屈で応戦しよう。
1つ目に挙がった『汗を吸ってくれるから毎日替えれば清潔』だが⋯⋯
ズボン毎日洗え!
それか何枚か用意しろ!
以上だ。
恐らくこれだけだと「大変やろがい!」「高いやろがい!」「せやろがい!」という声も出てくると思うが、後々挙げるメリットの方が大きいので今は大人しく体育座りをしていてほしい。
2つ目、ちんポジ。
これは、パンツを履いているがゆえに発生する不快感を、なんとか軽減させようとするパンツ着用者のパンツへの抵抗だと私は思っている。
パンツを履いているから、ちんちんが変な方向を向くのだ。パンツがキュッとしているから、持ち上がるのだ。
パンツから解放されれば、悩みは根本から解決されるだろう。
3つ目、パンチラ。
別にパンチラなんて見られなくたっていいだろ。もっとすごいのが見られるんだから。
次に、ノーパン生活のメリットを挙げる。大量に挙げる。
まず、なんと言っても解放感がすごい。
我々人間は、常に下半身を2つ以上のもので締め付けている。ズボン(スカート)、パンツ、ストッキングやタイツなんかもあるだろう。
それが1つ減るだけで、世界が変わる。なんと快適なことか。
次のメリットは『0円!!!』だ。
パンツコレクターは別として、我々ノーパン民はパンツを買わなくていい。
また、パンツを履いていないとかなり動きやすい。1回試してみてほしいが、全然違う。物理的にも、心理的にも、とても動きやすくなっていると分かるはずだ。
あと、トイレも楽だよ。社会の窓開けるの1回で済むから。ちんちん探す手間が省ける。ズボンを下ろす時も楽だよ。パンツ下ろすとクルクルってなる時あるじゃん。履く時戻すの面倒じゃん。それもなくなる。
通気性も素晴らしい。本当に蒸れなくなる。
また、パンツを履いていなければ破れたり穴が空いたりすることもない。
人によると思うが、少しくらいなら破れたりしても履き続けるという人も少なくはないだろう。
だが、考えてみてほしい。
出先で事故にあった時のことを。
あなたは道に倒れ、誰かが呼んだ救急車に乗せられ、病院へ運ばれる。
怪我の度合いによっては衣服を脱がされることもあるだろう。もしその時、ビリビリパンツを履いていたら⋯⋯!
医者はなんとも思わないだろう。そんな余裕はないだろうし、ビリビリパンツなんてそれまでに何枚も見てきているだろうから。
だが、あなたは気にするはずだ。
元気になって1番に思うのがこれだ。
「ビリビリパンツで病院に運ばれた⋯⋯」
誰も何も言わないが、ビリビリパンツマンだと思われているに違いない。恥ずかしい。ああ恥ずかしい。ああああああ。アアアアアアアアアアアアアアアアアオアオアオ!!
最後に、ノーパンの最大のメリットを発表する。
それは、全裸で寝るのは最高に気持ちいいということだ。
特に私は寝転んでいて体を動かした時、服のシワになった部分が自分の体の下にきたら「うぬげぇゆ!? はにぎぬぬほはにばにゃ!!!!」といった具合に気が狂れてしまうのだ。
右にだけ何回転もしてしまう寝相の私がもしパンツを履いて寝たなら、どんどん腰と腿の付け根が締め付けられ、朝起きた時にはちんちんがはみ出し、下半身の血が完全に止まって一生歩けなくなるだろう。
ノーパンはそれを回避し、自由な睡眠をもたらしてくれる。
どんな夢を見ることも出来る。ノーパンならね。
ノーパンで夢を掴もう!
ノーパン! キャッチザドリーム!
ノーパン! ノーパン! ノーパン!
No pants! No pants! No pants!
ノーノーパンパンノーパンパン!
ノーパンが当たり前になった未来ではノーパンという呼称は使われず、パンツを履いている人が履きパン、または着パンと呼ばれ虐げられるだろう。
銭湯でズボンを脱ぐと周りの人がビックリする。えっ、ノーパンなの!? という顔で見てくる。ツルツルスベスベなの!? という顔で見てくる!
銭湯でズボンを履くと周りの人がビックリする。えっ、パンツは!? という顔で見てくる。無いよんなもん。
ノーパンの世界、楽しいよ。
上司「ガミガミガミガミ!」
部下「申し訳ございません(でもこいつノーパンなんだよな)」
総理大臣「なんとかなんとかで、なんとか! ほげー!」
みんな「ほひふへへ(でもこいつノーパンなんだよな)」
桃太郎「やい鬼め! 覚悟しろ!」
鬼「覚悟します(でもこいつノーパンなんだよな)」
ノーパンは、本マグロの大トロだ。
そんな時代がきっと来る。
あなたも先駆者になろう。
さぁ、パンツを脱いで。
ノーパン協会