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孵化  作者: 赤崎リヒト
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崩れゆく希望

  生徒が帰り居なくなった所で君は僕に服を脱げと強要してきた。夕焼けが黒に飲み飲まれそうになる中ゆっくりと服を脱いでいく。抵抗したら何されるかわかったものでは無い。


  ボタンをとりブレザーを脱ぐ。ネクタイを解きシャツのボタンを一つ一つ丁寧に外していく。上同様下もしっかりと脱いで 残るは下着だけになった。なぜか彼は股間を膨らませている…。

  怖い。

  下着もやはり脱がないと行けないらしい。

  恥ずかしさがある中やっと脱ぎ終えた。

  彼はスラックスのベルトがカチャカチャと音をたてている。呼吸を乱しながら舐めろ。と言った。


  言われるがまま舐めた。なんなら咥えた。息が持たず咳き込んでしまった。

 

便器の上に足を広げて座れ。と言われ素直に従った。すると、突然股間を僕に押し当ててきた。グリグリと噛み締めるように。

  すると僕の中に何かが入ってくるような感覚があった。めりめりと音をたてながらゆっくりと這うように入ってくる感覚がしたのもつかの間。僕は猛烈な痛みに襲われた。痛みのあまり泣きじゃくった顔。訳も分からず濡れている下半身。

 

  もう全てが分からなくなりうねり、もがいていたら暖かい液体のようなものが入ってきた。

  ぴちゃぴちゃと音を立てている下半身。

  どこからか溢れてくる白い液体。腕を勢いよく引かれ壁に腹部と腕をつけ立たされる。後ろからくる痛み。理解が未だに追いついていないのと猛烈な痛みのせいで意識が飛んだ。


  それからいくつたったか分からないくらいに目を覚ました。白い液体が僕の体を滴りヒリヒリとした下腹部。

  もう本当に泣き出しそうだった。何をされたか分からないけれどその出来事だけで死んでしまっても良いなんて思えるほどに気分は落ちていた。

 

  彼はもういない。男子トイレに僕一人。すぐに家に帰り眠りにつく。


  あぁ。本当にツイてない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 表現の仕方が分かりやすく、読みやすかったです。 内容は考えさせられるもので、視点もぶれることなくスムーズに読むことが出来ました。 [気になる点] 文の最初と「?」などの後ろの空白はわざと空…
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