実食
水面から飛び上がったのは、
半魚人??
まさにそれだろう。
ゴブリンと同じくらい、1メートルちょっとの体に、全身鱗。指の間に水かきと、背中には背びれと思わしきもの。
「食べれる?」
思わず俺の口から出た言葉をシロが熊に通訳していた。
ウガウガウガウガ、ガウガウ。
「鱗やヒレを取れば、食べれるってさ、主。」
食えるのかよ。
となると、俄然ヤル気が出てるから不思議だ。
飛び跳ねる半魚人の動きを華麗なロッドアクションでいなし、巻き取る糸を慎重に。
あと5メートルというところで、半魚人は逃げるのを諦め、こちらに突進してきた。
素早く腰に下げていた剣を抜き、半魚人の首に差し込んだ。
グゲッっという断末魔とともに体を痙攣させて、半魚人は大人しくなった。
パチパチと音をたて、燃える焚き火に、体をバラバラにされた半魚人の肉。
キャンプっぽい?
俺は焼いて食べるが、他のペットと熊は生で齧っている。
一口食べると、白身でアッサリしていてとても美味い。塩を持って来ればよかった、塩無しでこの旨さ。塩が有ればもっと美味かったに違いない。これから釣りする時は塩を忘れないようにしよう。
この旨さなら、鱗とったり、内臓出したりする作業も報われる。
ちなみに内臓も、ペット達は美味しく頂いていた。
何故か心臓だけは、主が食べろと言われ、枝に刺して炙って食べたが、まあまあ美味かった。




