熊の救出
アカが一番最初に動いた。上空より急降下、ゴブリンの一体に襲いかかる。目を爪で切り裂かれたゴブリンが暴れ出す。
シロが疾風の如く走り、暴れるゴブリンの喉を切り裂く。
他のゴブリンは状況を把握したのか、こちらに向かって走りだした。
ゴブリンの一体が剣を俺に降り下ろす。
それをクロがジャンプして甲羅で防いだ。
亀がジャンプとか、どこのファンタジー?
そんなこと考えてる場合じゃないな。
俺はゴブリンから奪って持っていた剣を、ゴブリンに向けて振る。
ゴブリンの腹を斬り裂き、ゴブリンが倒れる。
アオが一体のゴブリンの、喉に食らい付き、あっという間にゴブリンの体に巻き付き、締め上げる。アカとシロは次のゴブリンを攻撃していた。俺もゴブリンに向かって走り出す。
「案外、あっけないものだな。」
さすが、弱いとゲームで噂のゴブリン。
俺でも倒せた。
ポカンとこちらを見ていた熊に、シロが何やら話しかけてる。
人語では無いので、俺にはチンプンカンプン。
会話が終わったのか、熊がこちらに歩いてきて、俺に頭を下げ、ウガウガと何やら話してる。
「この度は危ない処を助けて頂き、感謝します。何か御用がございましたら、何なりとお申し付け下さい。だって。」
シロが通訳してくれた。
「うーん、じゃあ、川とか池とか、魚採れる所、教えてくれないかと、伝えてくれ。」
シロに通訳を頼む。
ウガウガと熊は腕で方向を指しながら話す。
「あっちに真っ直ぐ行けば川があるって!」
シロが熊の言葉を伝える。
「よし、川で魚捕りだ!」
俺は熊の指した方向に歩きだす。




