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【メインは副業?】(俣彦『短編ぼくのまち』)

豊橋の市電

正しくは

豊橋鉄道

と言う

私設の鉄道会社が運営する

路面電車のことなのでありますが


地元住民から

『市電』

と言う愛称で親しまれております。

モータリゼーションなどありまして

ピーク時に比べ

乗客数が4分の1にまで減少するなど

存続が危ぶまれた時期もありましたが


様々なところから

理解・支援などありまして存続。

その後

路線の延長。

徐々に乗客数も増えまして


2014年度は

17年ぶりに

年300万人の乗客数を記録されたことが

報道されておりました。


尤もこれには

カラクリがありまして

定期券を購入されましたかたは

日必ず1往復利用されている

として加算して良いことになっておりますので


定期を持たれているかたがたが

仮に複数回利用されていますと

実際は、もっと増えることになりますし、

逆の場合は……


と必ずしも一致していない部分はございますが


明るい話題でありますので

前向きに捉えて宜しいのでは?

そのように感じております。


とは言え

採算ベースには

もうヒト踏ん張り必要であること。

昨今の少子化に伴います

通学定期利用者の減少が

今後も見込まれることを思いますと


イベントなどで

稼いでいかないことには……


豊橋祭りなんかですと

終点の運動公園前から

市電を利用されることが推奨されているようでありまして

祭りの期間中は

停留所から溢れんばかりの人だかりが出来るなど

繁盛しているのでありますが

正直。クルマで行きたいのだけど……

のかたに無理をお願いしまして。

でありますので

これが普段使いに結びつくのか?

となりますと

かえって逆効果になってしまっていなければ…

と感じてしまうのでありまして


…となりますと

市電に乗ることが楽しみになるよう

企画されることが求められることになる。

それも

一回の乗車に必要となります

運賃150円以上の金額を

喜んで落として頂くことの出来る企画が

必要となって来る。


そんなこと思いながら

豊橋市電で

毎年行われております

『納涼ビール電車』について

地元のテーブルテレビ局で告知されている様子を

眺めていたのでありましたが


料金が

個人利用で3300円×定員14~28名

団体貸切ですと8万8000円を


一回の運行。

単行列車

で稼ぎ出している…。

(因みに30名が普通に乗った場合の売り上げは片道で4500円)


今、予約状況を眺めているのでありますが

既にほぼ埋まっている。

と言う盛況ぶりでありまして


長野の第3セクターの鉄道ではありませんが

グルメ列車の儲けを使って

普段の運行を維持していく

と言うことも

けっして大袈裟な表現では無いんだな…


日本各地で

閑散としているダイヤを逆手にとりましての

豪華列車でノンビリとした旅を提供されましたり、

逆に

かつて日本全国の非電化路線で用いられておりました

気動車を走らせましたり、


ほかには

バスツアーの中に

鉄道に乗ることを組み込まれるところもあれば


路線を維持するために始めた副業が

本業を凌駕する域にまで達するところもありましたり


と…

スイスの山岳鉄道みたく

普段の運賃を

もっと高く設定出来れば楽なのではありますが……

それをやってしまいますと

(道路が良いですからね。日本って……)

になりかねませんし…


豊橋の市電に話を戻しますと

一回150円って有難いですよ。本当に。

……あまり利用する機会が無く

申し訳ないとは思っておりますが


なにぶん

普段の動線と路線が一致しないモノでありまして…


でも無くならないでください。


(もしかしますと

国鉄末期。

選定された路線に対する

地元住民の反応は

今の私のような感じであったのかもしれませんね……)


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