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時空魔法と召喚魔法

今回も遅れました。テストがあることを忘れていました。

やっぱり学生ってのは面倒なものですw

「今日から毎日とはいかないが時空間魔法を教えてもらうことになっている『時の賢者』と呼ばれるクリストフ・アルベェーン先生だ。先生は時空魔法のこと以外でも博識でな、昔世話になったから、大人になった今でも頭が上がらない人なんだよ。」


 父さんは俺を部屋に連れていき、そこで俺が時空魔法を教えてもらうことになる『時の賢者』クリストフ・アルベェーン先生に紹介した。


「ほっほっほ。紹介に預かったクリストフ・アルベェーンじゃ。イリヤは、アベルよりも賢そうじゃし可愛いからおじいちゃんと呼んでくれて構わんぞ。それとアベル。お主なんぞまだまだ小僧じゃわい。」


 クリストフさんは俺に笑いかけた後父さんに悪態をついた。というか、なんかすごい人を呼んだみたいだ。まぁ王様だし人脈が広いのも当然か。


「先生からしたらエルフ以外ほとんどが子供に見えるでしょう!」

「えっとイリヤです。よろしくお願いします。クリストフおじいちゃん?」

「っ!?ほっほその響きはいいのう…。」


 『時の賢者』クリストフ・アルベェーン…クリストフおじいちゃんと父さんが言い合いを始めそうだったので割って入ると、クリストフおじいちゃんが顔をとろけけさせ、言い合いにはならずに済んだ。まさかの子供好きかな…。

 クリストフおじいちゃんの容姿はザ・魔法使いっていう見た目だ。長い白い髭、長い白髪、目じりの下がった優しそうな眼をしているが、その眼には長い時を生きてきたのがわかるような叡智を感じさせる。少し頬がこけているが健康そうだ。身長は170位と大きくはないが、威厳があるためか見た目よりも大きく感じさせる。灰色のローブを纏い、先が丸まっている身長大の大きな木の杖を持っている。


 ここでおじいちゃんと出たから、説明しておく。俺の血のつながっている祖父母は、元冒険者だ(おばあちゃんの中には貴族の令嬢のものもいるが)。父さんに王位を譲り、政務がしっかり行われているか何年間か確かめた後、遺跡の探索などをしに行っているらしい。それでいいのかと聞くと、そうやって世界を周りながら、古代魔法機械アーティファクトを見つけたり、商人と縁を結んだりしているそうだ。俺とは生まれた時に会っているそうだが、少ししたらまた出て行ったので、覚えていなくてしょうがないと言われた。…まあ今はこのことはおいておこう。


「この人は、時空魔法の使い手で自分に流れる『時』を操って歳を取る速度を遅くしているんだ。今の歳は200近いはずだ。…一応言っておくが、そうやって時を操ることは普通ではないからな?」

「ええっ!?そうなんですか!?クリストフおじいちゃんって本当にすごいんですね!」


 父さんがクリストフおじいちゃんの相当普通ではありえないことを言ってきたので驚いてしまった。普通の人族で二百年生きているなんて相当だろう。というか時空間魔法ってそんなこともできるんだな。


「ほっほっほそれほどでもないのう。それと敬語は使わなくて良いからのう。その方が本当の孫みたいでいいわい。」

「わかり…わかった!」


 俺は敬語を使わなくていいといわれて、少し戸惑ったが、敬語を使いそうになると寂しそうな顔をしたので、すぐに言い直すとクリストフおじいちゃん満足げな顔をしてくれた。威厳があるのかないのかわからない人だ。

 父さんは微笑ましそうにこちらを見ながら告げた。


「この人なら、イリヤにもうまく教えてくれるだろう。しっかりと教えてもらいなさい。」


 俺がその言葉に頷くと、父さんは満足したのか、クリストフおじいちゃんに、頭を下げて部屋を出て行った。

 父さんも政務があるから忙しいのだろう。


「よしっ…早速じゃが授業を始めようか。」

「はい!」

「まずは、時空魔法についての説明から始めよう。まず言っておくが、時空魔法は攻撃には向かん。近接戦闘ができれば、それに使える魔法もあるが、魔法使いは近接戦闘なんて使わないからの…。それはいいとして、魔法がイメージだというのは知っておるな?そのイメージが強いほど、必要魔力が減って威力が高まるのじゃ。が、時空魔法はのイメージは難しい上に使い手が少ないこともあって、発展していないんじゃ。そのせいで、ほとんどの魔法の必要魔力が多いんじゃよ。それだけでなく、魔法の種類も少ないんじゃ。」

「それじゃあ、時空魔法ってそんなに良い物じゃないってこと?」


 何だかそんなことを聞いてしまうと、時空魔法が悪く思えてきた。

 

「それは、人それぞれじゃのう…。まあ、国に雇われるから、いいと思う人の方が多いだろうがのう。」

「へえ。そうなんだ。僕はそれがいいとは思えないけど…。それより、早く魔法を教えてよ!」

「そうじゃのう。時空魔法は全体的に魔法の難易度が高いんじゃよ。まずは空間把握のイメージの仕方から教えよう。時空魔法のイメージはの…」


 空間把握のイメージは自分の周りの空気中の魔素に干渉するように薄く広く魔力を放出するようにして使うらしい。

 やっぱり時空魔法って補助的な魔法が多いのかなぁ。


「まずは体中から魔力を放出する必要がある。魔力を薄く広くできなくてもいいから、まずは体中から放出できるようにしようか。」


 俺はその言葉に頷くと集中して魔力を動かす。ここまでは簡単にできる。そして、その魔力を体の全体に充満させ、そこから外へ出すように意識する。

 けど出てこない。なんか遮られているみたいなんだけどなぁ。


「うーん。手からは出るのになぁ。」

「…魔法を習って二日目から魔力をスムーズに動かせるだけ凄いのう…。まあ体中から出すのはそれ以上に難しいことじゃ。」


 何度やっても今のイメージじゃできなかったから、自分の外と隔てる皮がないようにイメージしてみた。今までは、体の中で充満させてから出そうとしていたのを体と外との境界をなくすようにイメージすると、スッと体の中から魔力が出ていく感覚がつかめた。

 おぉでた!体から魔力が抜けている感覚がある。


「…早いのう。こりゃあ本当にイリヤには才能があるんじゃろうのう。」

「そ、そうかな?」


 クリストフじいちゃんがは破顔しながら褒めてくれた。俺はその褒め言葉に少し赤面してしまう。こうも褒められると少しいい気になってしまいそうだ。

 まぁ少し調子に乗ったところで、自分より上が近くにいるんだ。慢心するようなことにはならないだろう。


「それができたなら、次はそれに指向性を加えるんじゃ。世界を視るようにするんじゃ。目で見てるようなものだけで無く、全てを知覚するようにイメージしなさい。」

「わかりました。」


 クリストフおじいちゃんに言われた通りに魔力を放出するときに、その魔力で周りの空間を掴むようにするとおぼろげながら周りの感覚がつかめるようになった。

 これは…何と言っていいか不思議な感覚の魔法だ。目で見ている物と分けて頭の中に周りの形が3Dで投影されている感じだ。

 これは、今のままだと目で見るのと空間把握を併用するのは難しそうだ。右手と左手で違うことをするのが難しいといえば分ってくれるかな?なんか頭に二画面ある感じなんだよ。


「クリストフじいちゃん。なんか靄がかった感じだけど一応は周りの事はわかるよ。でも、目と空間把握の両方を使うと両方ともに思考を分けるのは無理だよ。」

「…もうできたんか。さすが…といえばいいのかのう。」


 クリストフおじいちゃんは呆れ顔で褒めてくれた?俺もそういわれると苦笑いだ。

 カールにも同じような反応をされた気がする。

 目からの情報量は多いと聞くけど、空間把握も同じくらいありそうだ。360度把握できる分慣れるまでは相当疲れそうだ。


「そうじゃのう…その両方を使うのは慣らしていくしかないのう。毎日のようにしていけばそれ以外の事でもいくつかのことを一度に考えらえるようになるわい。」

「じゃあ毎日これを続ければいいの?」

「そうじゃな。まずはこれをできるようになってからじゃ。他のことを教えるのは。」


 俺は新しい魔法を教えてもらえないことを不満に思っていることが顔に出ていたのか、苦笑しながらも教えてくれたことによると、この魔法はほとんどの魔法の基礎にもなる上に、思考領域を広げるためにも最適だという。

 そう聞くと時空魔法って制御だけじゃなくて人間の限界から考えても相当難易度が高いことがわかる。だって最初に教えてもらう魔法から脳の思考領域を上げろって…。


「今日はこれで終わりにしよう。できるだけ使える時には魔法を使うようにしておいてくれ。」

「わかった!」


 俺が元気よく返事すると、クリストフおじいちゃんは顔をほころばせた。 その後、外の世界のことを教えてもらったりと、俺の知らないことを色々教えてもらって授業は終わりになった。



--------------------------------



 今日は召喚の授業の日で、『召喚王』が来てくれることになっている。…『時の賢者』や『召喚王』って安直だなっと思っていたけど父さんに聞いてみると、


「はははっそれはそうかもね。でもね、時空魔法と召喚魔法は使い手が少ないんだ。だからそのまま受け継いだ方が色々良いし、それにね今までの人たちは色々な功績を残しているんだ。だから、それで文句を言う人なんて一人もいないんだよ。」


 と、笑いながら答えてくれた。この世界では危険が身近にあるから、功績を残した人へ対しての待遇が相当いい。だから、その二つ名を受け継げるのは名誉だと考える人が多いんだろう。

 今のを聞いて思ったけど、いくら時空魔法、召喚魔法の適性が稀だといっても世界には一定数いるだろう。その中で『王』とも呼ばれるってことは二人とも凄い人なんだなぁと再確認。


 と、今いきなりこんな話を出したのかというと、少しでも他のことを考えたかったからだ…。端的に言うと現実逃避。

 …なぜかというと、


「ほんっとこの子可愛い―!欲しい―!いいわー!」

「…えっと…イリヤこの人が『召喚王』リーゼロッテ・メシュビツさんだ。この人はちょっと変な人というか…可愛いものが大好きな人なんだ。」


 『召喚王』さんことリーゼロッテ・メシュビツさん…なんだが…。見た目20代のエルフのお姉さんだ。部屋に入ってきたと同時に、俺に抱きついて髪をわしゃわしゃしたり、体中を撫で始めた。それを見ている父さんも苦笑するだけで止めてくれない。俺が恨みがましい視線を送っていることを気づいたのか、


「リーゼロッテさん…イリヤが可愛いのはわかりますが。そろそろやめてあげてください…。イリヤが…」

「じゃあ!イリヤ君くれる?そしたらやめてあげる!」

「ッ!?いやっイリヤは渡さん!この可愛いイリヤは私のものだ!」

「僕はどちらのものでもない!」


 父さんの親バカが出てきてややこしくなりそうだったので、早めに止めに入っておく。

 ていうか父さんいつもは冷静なのに、なんで子供のことになるとこんなに変になるんだろう。それさえなければ尊敬できる人なのに。


「…おっほん。もう一度紹介しておこう。こちらがイリヤが召喚魔法を教える『召喚王』リーゼロッテ・メシュビツさんだ。…こんな人だが実力は折り紙つきだ。」


 父さんはわざとらしく咳払いをし、もう一度紹介した。

 『召喚王』リーゼロッテ・メシュビツさんは光のような金髪に若草のような綺麗なみどり色の瞳、そして尖った耳の優しそうな美人なエルフだ。スレンダーな体型をしているが、街を歩いていれば男女関係なく振り向きそうな容姿をしている。

 俺を撫でているときの表情を見ていなければ、俺も見とれていたとは思うんだけど…。撫でているときのだらしない顔が全てをダメにしている。


「変な人ってのは余計だけど…Sランク冒険者のリーゼロッテ・メシュビツよ。よろしくね!」

「Sランク冒険者!?かなり凄い人なんじゃ!?」

 

 リーゼロッテ先さんは俺を抱きしめながら、さらっと驚愕の事実を突っ込んできたので俺は声を荒げてしまった。

 そんな何でもないようなことのように言わないでほしい。


「そんなことないのよ?Sランク冒険者って言ってもピンからキリだしね。私なんてそこまでよ?」

「…よく言いますよ。魔物だけでなくあなた自身の力も相当でしょうに…。」

「なんか言ったかしら?」


 謙遜したリーゼロッテさんに突っこんだ父さんはぎろっと擬音が聞こえそうなほど鋭く睨まれると父さんは口をつぐんだ。

 今出た、Sランク冒険者は総じて実力が高い。だがその中でも実力には差がある。…といってもSランクの人は普通に化け物だが…。と考えていたら背筋に寒気が走った。

 …今後こういうことは考えないようにしよう。


「よろしくお願いします。リーゼロッテ…先生?」

「きゃー!いいわ!その響き!もう一度!もう一度言って!」

「リーゼロッテ先生。」

「きゃー!」


 …付け足す。Sランク冒険者は強いが癖も強く変人が多い。どうやって雇ったのかを聞きたいくらいだ。普通なら国からの要請なら断れないものだがSランク冒険者ともなれば話は別だ。Sランク冒険者の力は軍に匹敵するため国からでも強制はできないものなのだ。というか国がSランク冒険者の顔色を伺うこともあるくらいだ。まぁそれは今は置いておいて。

 俺がリーゼロッテ先生に何度も何度も同じことを言わされているのを見て、父さんが止めてくれたことでやっと授業が始まった。


「じゃ、じゃあ授業を始めます。これからよろしくね?イリヤちゃん。」

「よろしくお願いします。それとイリヤちゃんはやめてください。」

「…始めます。」


 リーゼロッテ先生は今までの態度が先生としてふさわしくないのに今気が付いたのか、頬を赤らめながら授業が始まった。今頃取り繕っても遅いと思う。

 …イリヤちゃんについての俺の抗議は無視されて…。


「じゃあ僕は執務に戻るよ。イリヤ頑張るんだぞ!」


 父さんはそれだけを言い残して部屋を出て行った。その頑張るんだぞ、の意味には同情も含まれているような気がしてならなかった。


「じゃあ召喚魔法の説明から始めるわ。召喚魔法は物質を召喚・送還する魔法ね。この召喚・送還はすべてできるものではなくてね、物も魔物も契約したものを召喚するの。他にも…」


 リーゼロッテ先生が得意げに説明したことを纏めると、一つ、契約した物・魔物を召喚・送還する魔法。一つ、魔物をランダムに召喚し契約すれば、契約した魔物を召喚できるようになる魔法。一つ、基本六属性の精霊を限定的にだが召喚できる魔法。この三つに分けられる。他には副次効果で契約した魔物との意志疎通がある。


リーゼロッテ先生は今出た魔法の詳細の説明を始めた。


「このランダムで召喚される魔法は、大体は術者の力量に近いものが出てくるからその術者の力量を図るのに適している魔法ね。その契約できる魔物の数も術者の力量に依存するわ。次に、精霊召喚はね、その属性に合った魔法を精霊が発動してくれる魔法で強力なんだけど一度魔法を使えば精霊は送還されるし、一度使うだけでほとんどの魔力をもっていくから切り札的な魔法になるの。この魔法は私でも三度ほどしか使えないぐらいだからね。」

「それで僕はどの魔法を習うんですか?」


 この説明で分かったのは、召喚魔法は強いが、その術者自体が強くなければ強くないという魔法だった。

 それはそうとして俺は自分がどんな魔物を召喚できるのか楽しみで楽しみで仕方なかった。そのことにリーゼロッテ先生は気づいてくれたのか何かの用意を始めた。


「今日はまずは召喚してみましょうか。それに必要な魔法陣は私が用意するわ。」

「えっ!魔法陣が必要なんですか?それに魔法陣って失われているんじゃ?」


 俺が魔法陣が必要なことに驚くと、リーゼロッテ先生ははっとした顔になって、説明し始めた。

 というか召喚魔法には魔法陣が必要なものもあるんだな。


「魔法陣が必要なことを言うのを忘れてたわ…。それで、魔法陣が失われたってことについてだけど、研究はされていてね。いくつかは蘇っているのよ。それでも開発されたのはまだ初級の魔法が限界だけどね。それ以上の魔法は遺跡とかで出てきたものね。と、まあ魔法陣の話はこれぐらいにして…できたわ。」


 リーゼロッテ先生は俺に説明をしながら作業を続けて、そして魔法陣が完成した。

 その魔法陣は俺の能力である召喚神術に通じるものがある形だった。


「今日は私が作ったけど、またこの魔法陣のつくり方は覚えてもらうわ。…じゃあこの魔法陣に魔力を流しなさい。」

「はい。」


 俺はリーゼロッテ先生に言われた通り、リーゼロッテ先生が作った魔法陣に手をついて魔力を流す。


「…あれ?」


 が、魔方陣が点滅するだけで何も現れない。うぉい!俺の楽しみを返せ!

 それを見て、リーゼロッテ先生も困惑しながら考察を始めた。

 リーゼロッテ先生にとっても初めの経験のようだ。


「おかしいわねぇ。…魔法陣に不備はないみたいだし。もしかして、これには適性がないのかしらね…でも…そんなの…。」


 やはり、リーゼロッテ先生でも理由がわからないみたいだ。が、俺はこれは『召喚神術』の弊害なのでは…と考えている。まぁ、根拠は少しもないが…。


「イリヤちゃん。何で出来ないかはわからないわ…。この魔法が使える人自体が少ないしね。でも多分他の魔法は使えると思うわ。基本六属性で適性はあるのに、ある一つの魔法が何度練習しても使えないって人はいるからね。」


 先生は先生で仮説をたてたみたいだ。それでもやっぱり、しっくりは来てないみたいで困惑顔だが…。

 俺の能力のことを話せば何か変わるのかもしれないが、話すつもりはないので仕方がない。


「今日は授業はこれまでにしておきましょう。私はこのことを考えるわ。」

「…わかりました。」

「…落ち込まなくていいのよ?誰にでも出来ないことだってあるわ。」


 リーゼロッテ先生は俺が落ち込んでいるのに気付いて、慰めてくれた。

 やっぱり魔物を創るのと元からいる魔物を召喚して契約するのでは違うから、楽しみにしていたんだけど…。まあ、召喚神術が強すぎるからかもしれないけど。


 その後、リーゼロッテ先生は少し召喚魔法の話をして、最後にもう一度俺のことを慰めてから帰って行った。最初は変な人かと思ったが、すごく優しい人だった。…いや変な人には変わりないけど。 


 夜、父さん達に召喚魔法の一つを使えなかったことを慰めてもらいながらの晩御飯になった。使えなかったことを一度も責められることもなく、笑いながら慰めてくれた。やっぱり俺の周りにはすごくいい人たちが多いなと再確認した一日だった。

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