私の中学生時代の事実
※主人公の名前は個人さまには一切関係無いです。あやのが勝手に付けた名前です。お願い致します。
「あの、…ちょっと名前って”松永友美子”っていうんだよね
”友美子ちゃん”って呼んで良い?」
「うん。良いよ」
涼やかな風をバックにしてうちは新しい友達と会話を交わしていた。
其は、二年前の事
うちは、松永友美子・・・
今は、高校一年生。
普段は自分で云うのは何だが・・・どっちかと云うとおとなしい方
でも、一年半前からうちは変わった。自分でも心境の変化が分かる。
うちは、とある友達を裏切った。
それは、うちが中二の頃の話で・・・
そして、その友達を嘲笑うかの態度を表した。前のうちの友達は、怒りをぶつけていた。
「なんで友美子ちゃんは裏切ったんだ?
あんなに心優しい友美子ちゃんが何故私逹を裏切るの?」って言いながら乗り替えた友達の机を軽く蹴っていたわ。
もう一人の友達もうちの性格が変わった原因のその友達の机を怒りを込めて蹴っていたわ。
本人逹は、うちが近くでその様子を見据えていた事を知らないかもしれないけど、うちはほんの僅なだけその1シーンを見ていた。
その様子を見たのは、故意的ではないのだが・・・目に焼き付くしてしまった。
そして、感じた。
うちが急に友達の輪から離れてしまったから……そして一切話し掛けてもくれなかったから……だから怒っているのだと
じゃあ、皆友達で有ればいいんじゃないかと思ったけど・・・
うちの途中から物凄く親睦になった友達は、前のうちの友達の存在を許さなかった。
あんなヤツとなんて友達になりたくないって言った。
うちが提案するまでもなくその考案は打ち砕かれた。
そして、うちは例の友達らとただひたすらに仲良くしていた。
一見友達同士の他愛もない会話に見せて前の友達を嘲笑するように・・・
中二の半年間、例の友達らと一緒に行動していた。その中の二人とは家が近いので一緒に帰路まで歩いた。
中三の春
桜が蕾を膨らまして満開になった頃、クラス替えがあって”例の友達ら”全員とは同じクラスに為らなかった。
その中でも最も親睦な仲の豊中里奈とは一緒のクラスになった。
相変わらず休憩の時間には、里奈ちゃんと変わらぬ会話をして過ごしていた。
勿論、他のクラスの子とも友達になったり、前々からの友達もうちと同じグループに居た。
昼休みには、離れたクラスの子がうちのクラスに訪ねに来た。
それは、うちではなくうちの他の友達を訪ねに来た。うちにとってはそんな事は屡々な事であまり気に留めていなかった。
ただその子は、前にうちが裏切ってしまった子
うちの友達はそんな事知らないし以前同じクラスだった里奈ちゃんには、うちが裏切ったと云うそんな意識はないだろうしね。
輪の形を作ってうちの同じクラスの友達同士で話題を話したりもした。訪ねてきた子は、ただ呆然と隙間の無い小さな輪を見据えていただけ。
何とか自然の輪に入ろうとしてけど、友達は全く視界内に入れようとしなかった。
そして、輪の外の位置に居るその子は、寂しそうに真下に見据えていた。
僅かに涙腺が緩んでいた。堪えがあったのか頬が熱を帯びたかのように赤らんでいた。
でも、号泣するのも里奈ちゃんに怒りをぶつけるのも我慢にその場で立っていた。
うちは時折そんな様子を見ていたけど、やはり皆の会話に入っていった。
それは、中三の前半にあった出来事………
中三の後期間。うちは入試に向けて受験勉強をしていた。
そりゃたまには友達と下らない会話をする事があっても前みたいに頻繁に昼休みに会話をしたりはしなかった。
前の友達も昼休みに受験勉強を行っていてうちのクラスに訪ねに来なくなった。
受験勉強を一生懸命に行って結果は、前の友達もうちも里奈ちゃんも志望校に合格した。
ただ、里奈ちゃんと”その子”とは、志望校が違ったので同じ高校ではなかった。
卒業式の日にうちは同じクラスの子と記念に写真を取った。
太陽の光が程好く照らされていてとても暖かかった。
うちは里奈ちゃんの隣で写真を取って一緒に笑った。
里奈ちゃんとは長い期間沢山の思い出を築く事は出来て良かったと満足した。
しかし、卒業式の日にはうちが裏切った子とは、会わなかった。
その日が会うにしろ最後のチャンスと云うのに全く会わなかった。
月日が経ちうちは高校に入学して高校生になった。そして、そこでの新しい友達を作った。
また他愛もない会話を交わしている。
前の友達とは、その後だって、うちとは高校が違うし、近所ではないから会っていない。
うちは、裏切ってしまった事を謝らずにその子と別れてしまった。
「あの……ごめんちょっと…」
「何?」
うちを訪ねて来たのは、クラスの女子だ。
新学期になって友達を増やそうとしている子がうちに話し掛ける。
「あの、名前って松永友美子っていうだよね?”友美子ちゃん”って呼んで良い?」
うちは暫く黙っていた。新鮮な気持ちでうちに声を掛ける女子を見据えていた。
向こうは少々不安気味になっているみたいだけど……
暫く経ってからうちは、
「うん、いいよ…」って言った。
そして、その女子は喜んだ。
その挨拶が終わってからうちとその子で色んな喋った。
以前うちが裏切った子と同じような空気を持っていた。話すような内容も同じで初対面なのに慣れた感じがした。
一人でも友達が多い事は楽しい。あの頃のうちは何故友達を裏切ったんだろう………
その子の気持ちも分かってやれなかった。
今は、物凄く後悔している。後悔なんてしたって過去には戻れない。今度の友達とは、”その子”の二の舞に為らないようにする事しかうちには出来ない。
その子の事は、学校生活について遠くからしか応援する事が出来ない。
こんな情けないうちは遠くからでないと応援出来ないけど、いつも貴女の存在を忘れていないよ。
貴女が友達だって事は忘れていないよ。
直接じゃないけどずっと応援しているよ・・・
あやのは未だ高校生では無いですが最終的には高校生に為ったと云う設定です。今年受験です。此は殆んど去年のあやのの実話です。途中までは主人公はあやのその物の設定にしてあります。