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女神降臨  作者: 塔子
89/103

【88】

私が元の世界に戻っていたのは、たった7~8時間だったのに、こっちの世界では半年以上経っていた。


時間の流れが違うのか、誰も確かめる事なんて出来る訳無いし…。


第一戻ってしまったら、ここでの記憶は曖昧なものになってしまう。


まぁ、今さら考えても仕方の無い事かも。







――数日後。


今、私はシュカと一緒に見張り塔に来ている。


初めて来た時は風が強くて、でも今日は気持ち良いそよ風が首筋を抜けていく。


お天気も良くて、お昼寝するには最高な日。


シュカは獣姿で丸くなって目を閉じている。


でも、眠ってる訳じゃなくて、話しかけると耳がちゃんと私の方に向く。



「ねぇ、シュカ。どうして、私、戻ってこれたのかな?」



当然の疑問である。



「ヨーコの願いを叶えたに過ぎない」

「私の願いを…?」



確か、私の願いって――。


シュカは頭を上げ、目を開き、黄赤色の瞳を私に向ける。



「そうだ、ヨーコの願いを叶えただけ」



腑に落ちない。だって、私の願いは――。




“私の大切な人たちの願いを叶えてあげて”




私は、そう言った。ちゃんと覚えている。


最後に出来る事と言ったら…。他には思い付かなかった。



「それで、私が戻ってこれたの?」

「そうだ」

「でも……」


「我の願いは、ヨーコの傍に居る事」

「…え?」


「レイの願いは、ヨーコと一緒になる事」

「なっ?」


「ルドの願いは、ヨーコともう一度出会う事」

「うそ?」



こ、こんな事って、あるの?無性にこそばゆい!


はっきり言って、照れる!!


赤面モノだ!



「シュ、シュカ~~~」

「ヨーコの願いが叶うのに、半年も掛かるとはな」



あのね、そこが問題じゃなくて。


どうして、3人とも同じような願いを考える訳?


し、信じられな~~い!!


でも……。



「シュカ、ありがとう」

「………」

「こうして、ここに居られるのもシュカのおかげだね」

「約束だからな」

「うん、そうだね。これからも、一緒に居よう」



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