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女神降臨  作者: 塔子
86/103

【85】

に頭が痛くなってベッドから落ちたはずなのに、身体は少しも痛くない。


何よりさっきから、この落ちる感覚!


何処までも落ちて行く感覚!!


いったい、どうなって?


落ちる~~~!


落ちてる~~~!!



ドサッ。



「きゃ!」

「やっと、戻ってきたな」



ゆっくりと目を開ける。


ここは……?


頭上には光り煌くステンドグラス。


目の前には青灰色の瞳の青年。格好良い人。でも、誰?この人?



!!!――っていうか、抱きかかえられてるし~~!!



「ちょっと!!」

「暴れるな!落とすぞ!」



落とす?もう、落ちたくな~~い!!


無我夢中で、この青年の首に腕を回してしまった。


青年も抱き締める腕に力を入れてくる。


私、何やって…?


心臓が早鐘のように鳴り響いている。


一瞬にして顔が赤くなっていくのが分かる。



「あの、降ろして下さい…」



小さい声で怖々と言う。



「やだね」



余裕の笑みで拒否される。



「降ろして下さい!!」



今度は、はっきりと大きな声で言う。



「い・や・だ」



悪戯っぽく笑って、また拒否される。


一向に放してくれない、青灰色の瞳の青年。何が何だか理解出来ない。



「ヨーコ」



この声、何処かで。


確か、ベッドでキリキリと頭が痛くなった時に聞いた声と似てるような。



「ヨーコ」



怖いほど真剣な顔で私の名を呼ばないで。



「ヨーコ」



初めて会う人なのに、何処か懐かしささえ感じるのは…?



「ヨーコ」



もどかしい、居た堪れない、切なくなってくる。


この瞳の色、この髪、この腕、そして私を呼ぶこの声。


私は知ってる、知ってるはず!



それなのに……。



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