表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神降臨  作者: 塔子
83/103

【82】

ゆっくり目を開けると、ベッドの中に居る事に気付く。



「ヨーコ!」



名前を呼ばれて、声のする方に顔を向けようとするけど思うように動かせない。


視界はぼやけてはっきりとしない。手も足も重い。身体全体が鉛のように感じる。


ただ、腰の辺りだけが異様に熱い。



「ヨーコ!!」



再度、名前を呼ばれる。


分かってるって!アースレイでしょう!声だけで誰か分かるって!



「…アー…ス……レ…」



私も彼の名前を呼ぼうとするけど、どうしてかな?上手く口も動かせない。


声が聞こえてくる。


“ナイフ”とか“毒”とか“自害”とか“間に合わない”とか……。


そんな言葉だけが聞こえてくる。


あぁ、そう言えば、刺されたんだっけ。


きっと、ナイフに毒が塗ってあって――。


皮肉なものだと思う。


『女神』なのに、私が望めば力だって使えるのに…。


私は、このまま――。



「…シュ…カ…居る?」

「ここに」

「二人…に…して…」

「――っ!!ヨーコ!」



声色で分かる。


アースレイは心配している。


当然よね、私、刺されたんだもん。でも――。



「お…願い…」



足音はドアの方へと向かう。こんな時でさえ分かってしまう。


最後にこの部屋を出た足音は、アースレイのものだという事を。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ