【78】
「いい加減、起きませんか?」
ノックと同時にドアを開けて入ってくる宰相補佐官。
「ジェラルドさん!お、おは、おはよ!」
慌ててベッドから飛び出る。いきなり温かいベッドから出たので、くしゃみを一つ。
「ヨーコさん“おはよう”と言いたい所ですが、既にお昼過ぎてます」
な?なに~~~!!
って事は、全然覚えてないけど、昨日から今まであの男と一緒に寝てたって事なの~~!!!
ソファにかけてあったガウンを取ってくれる、そして私はすっぽりと金の髪の青年の腕の中。
緑の瞳が近付いてきて――。
「風邪なんて引かないで下さいね」
と言って額に口付けをしてくる。
私も慣れて来たのか“ありがとう”と言って、ガウンに手を通す。
「おまえら、俺の前で!」
あ、怒ってるよ。国王陛下が。
きっと、ジェラルドさんはこの朝の挨拶を止めないと思う。
だって、アースレイの反応を見て楽しんでるもの。
まぁ、スキンシップ程度のものなんだから、そんなに目くじら立てなくても……。
もう、仕方ないな~。
溜め息と愛しさと幸せな気持ちが私を動かす。
濃紺色の髪に触れ、軽くキスをする。「愛してる」という言葉と共に。
これが私の朝の日常になるんだろうな~、なんて想像してみる。
それも、悪くない?




