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女神降臨  作者: 塔子
76/103

【75】

そして、王は言葉を紡ぐ。



――この国に太陽を。



「おまえに望みを叶えてやろう。よく見るが良い。私の奇跡の力を!」



手には赤き炎。


紅蓮の炎が天空へと伸びていく。


灰色の雲が切れて、流れようと動き出す。


切れ間から薄青い空が見えてくる。


どよめき、慄き、恐れ――歓喜。


そして、太陽の光が地上目掛けて射し込む。


それはまるで、美しい光の使者が舞い降りたかのように。



「王よ、私の聖火で苦しみも痛みも無く天へと昇るが良い」



男は赤い炎に包まれた。


そこには何も残る事無く、全てが燃え尽きた。


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