74/103
【73】
まさに、今、処刑が始まろうとしている。
この国の王達が処刑されていくのを見つめる、ゴルデイ国の人々。
どんな気持ちでこの場に居るのだろう?
私はアースレイの横に座らされ、震えている。
それは寒さのせいなのか、それとも――。
膝の上に置いた手は、手袋をしているのに氷のように冷たくなっている。
かすかに口から漏れる白い吐息が呼吸している事を表している。
酸素が足りない?少し頭が重い。
ふと、手の甲に熱いものが――!
隣に居るアースレイが私の手を握っている。
温かい手。私の手が冷た過ぎるのか…。
愛する人の手の温かさが心地いい。
嬉しくて彼の手の上に空いてる手を重ねた。
中央に騎士が立ち、書面に書かれた文面を読んでいる。
でも、ここまで声は聞こえない。
処刑は進んでいく。
いったい、何人……?
そして、最後にはゴルデイ王。




