69/103
【68】
「ヨーコ!一度しか言わない。よく聞け!」
「う、うん!」
「俺の妃になれ」
「……へ?」
「“へ?”じゃねぇだろ!」
「え?え?でも……あ!私が『女神』だから?」
「いい加減にしろよ!おまえだから!ヨーコだからに決まってんだろ!!」
う、うそ…?あ!でも、またアースレイを怒らせちゃった。
「で、一応、返事ぐらいは聞いてやるよ」
「ご、ごめん」
「………」
「だから、そんな怖い顔しないでよ。まだ、よく分かんなくて…。もう少し時間を下さい。お願いします!」
私は頭を下げる。
「言っておくが、言うほど時間は無いぜ。第一、俺が待つ訳ねぇだろ!」
「そ、そんな…」
そんな事、勝手に決めないで!
最後まで言わせて貰えなかった。
だって、青灰色の瞳が近付いて私の口は彼の唇で塞がれてしまった。
“愛してる”という言葉と共に――。




