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【66】
「お仕事はいいんですか?ジェラルドさん」
「…ヨーコさんの姿が見えたので」
額に温かいものが落ちて来る。
「どうして?私なの?私は…」
「貴女だから」
緑の瞳に黒衣の私が映る。
「貴女がアースレイの上に落ちて来た時、一目惚れしたんです」
「え?」
「あんな短い丈のドレスは初めてで。貴女の脚が綺麗で」
あ、脚~?
「ああ、あしぃ~~~~~!!」
にっこりしているジェラルドさん。からかわれている~!いじわる~!!
「あ、あれは制服で、短くなんてない!みんな、あれぐらいです!」
私だけが動揺してる。
ジェラルドさんは「そうなんですか?」なんて軽く言ってくる。
いつも、そう!ジェラルドさんと居ると…。
私が「もう!知らない!!」と怒っていると、彼の腕に力が入るのが分かる。
「ジェラルドさん?」
「俺の事、嫌いになった?」
「き、嫌いになんて…、でも……」
「分かってる。一番好きなのは…あそこに居る男でしょ?」
「え?」
「あいつがさっきから俺に殺意ある目で睨んでるよ」
壁の影から現れて、バツが悪そうな顔で立っている。
「え?――アースレイ!」




