【57】
翌朝、朝食を食べる、3人で。
完全に恒例と化している朝の挨拶をしてくる宰相補佐官。
諦めたって言うか、慣れちゃったって言うか…。いつも最後には額にキス。
アースレイも呆れて見てる。
いいんですか~~?お宅の宰相補佐官がこれで。
これじゃ、落ち着いて食事も出来ないよ。
食後、温かいお茶を飲んでいると、緑の瞳が私の方へ動く。
「昨夜、寒くなかったですか?ヨーコさん」
「うん!シュカも居るし、大丈夫!!」
「え?」
「一緒に寝たの。暖かくてフワフワ~でよく眠れたよ」
「……そう…、ですか」
シュカは部屋の隅で目を閉じて丸くなってる。
でも、片方の耳はピンっと立っていてこっちを向いてるから、私達の話は聞こえているはず。
食事の間も、ちっとも会話に参加もせず、私を視界にも入れもせず、我関せずって態度だったアースレイも私がシュカの話をした途端冷え切った目で睨んでくる。
わ、私、何も悪い事なんてしていない!それなのに、どうして睨まれなきゃいけないの?
第一、あ、あのキス以後、私の事避けてるっぽいし。
あれって、私の方が被害者でしょ?
思い出したら、モヤモヤしてきた!!
この後、ゴルデイ国のお姫様と会う予定なのに…。




