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女神降臨  作者: 塔子
50/103

【49】

私は、はっきりと言った。


“ここに居る”と。










シュカと別れた後、執務室に向かう。


今なら言える「私もゴルデイに行きたい」と。


ドアの前でノックをしようとしたら、後ろから「陛下なら、外出中です」という声。


振り返ると、ジェラルド・パパさん。



「あの~、どこへ?」

「それは…今日は特別な日でして。例え『女神』でも」



なかなか教えてくれない。その上はっきりしない。


今度は、ちょっと高圧的にこの国の宰相に問う。



「アースレイは、どこへ?」











   *   *   *










変なの?


行き先は教えてくれないで、行き方だけ教えてくれた。


ジェラルド・パパさんに教えて貰った通り、城を出て中庭を抜け、少し歩くと目の前に、これって離宮?


中はまるで神殿と変わらない。


小さめの神殿って感じで、天井はやっぱりステンドグラス。日の光に満ちて。


これって…?ここ霊廟?墓標らしきものがいくつもある。


辺りを見渡すとすぐに濃紺色の髪を持つ青年は見つかった。


ひとつの墓標の前に立っている。


ゆっくりと近付く。私の気配に気付いたアースレイは顔を上げこちらを見る。


一瞬、驚いた顔。でも、すぐまたムスっとした顔。



「あ…、ご、ごめん。訊いたの。えーっと、ジェラルド・パパさんに」



そう言えば、パパさんの名前知らなかった。だからつい“パパさん”って。



「シドか…」



あ、“シド”っていうんだ―――って、こんな事考えてる場合じゃなくて。



「アースレイ、ごめんね。ここが何か知らないで来ちゃったの。だから、もう行くね」

「――今日はお袋が死んだ日だ。でも、ここには居ない。親父が送った指輪だけが眠っている」



私が一歩、彼から遠ざかろうとした時、話し始めた。


予想してなかっただけに、アースレイから目が放せずにいる。



「自殺だった。窓から身を投げて。俺の目の前で」


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