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女神降臨  作者: 塔子
46/103

【45】




ある日の午後。


ティータイムも終わり、いつもならティーセットは、侍女がやって来て下げてくれるんだけど、今日はなかなか来ない。


でも、まぁ、私だってもう少し何かしたい。


たかが、ティーセットをトレイにのせて調理室に運ぶだけだけど。






侍女の控え室の前を通ろうとした時、数人のひそひそ声。


あ!こんな所でサボってる。


話に夢中で、きっと時間なんて忘れてるに違いない。


侍女の一人が『女神』という単語を発したのを私は聞き逃さなかった。


悪い事だと想ったけど、ちょっと立ち聞き。




侍女1「ねぇ、結局『女神』ってどっちが本命なのかしら?」

侍女2「勿論!宰相補佐官様でしょ!」

侍女3「そうよね~、だって抱き合ってたわよ~。しかも、おでこにキスまでしてたしね~」



――なっ!見られてる!!



侍女2「だから、言ってるでしょ!宰相補佐官様だって!」

侍女1「でも、先日、ソファで転寝されてる『女神』に、陛下が毛布掛けてたの見たわよ。」

侍女3「え~~?あの陛下が~~~?」



――ななっ!あの毛布はアースレイが?私、ジェラルドさんだとばかり。



侍女2「でもね、陛下はゴルデイの姫とご結婚話が出ているのよ」

侍女3「まさか~~?あの姫って、まだ11歳でしょう~~?」

侍女2「敵国の姫だから正妃は無理だけど、側室にするっていう話よ」

侍女3「う~そ~?信じられな~~い!!」

侍女1「あんた、どっからそんな情報を?」

侍女2「しかも、近々お会いにゴルデイまで行かれるとか」



――なななっ!11歳のお姫様と結婚?あいつが?


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