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女神降臨  作者: 塔子
42/103

【41】

「綺麗ですね」



ジェラルドさんはそう言って、緑の瞳に優しさが増す。



「うん…」

「いえ、貴女の事です」



ポカンと、間抜けな顔になってしまったに違いない。



「ジェラルドさん…?」



突然、緑色の瞳が真摯な眼差しに変わる。



「俺に気持ちは本気なのに、貴女は冗談だと言って認めてくれない。――ヨーコさんが、愛しているのはあの男なんでしょう」



あ、あの男って…?



「執務室に来るようになって、盗み見るように見てるじゃないですか―――アースレイの事を」



うそ?ばれてる!!!



だって、誰にも分からないようにしていたはずなのに!



「ちょっと、待って!確かにアースレイの事は気になるけど、でも好きとかまだ分かんないし、それにアースレイは私の事なんて――」



こんな時、何て言えば。



「ジェラルドさん、私なんかじゃなくて、きっと1番に貴方の事を想ってくれる人が現れるよ。だから…」

「そう言って貴女は残酷な事を言う。他の誰かなんて俺は要らない。俺が愛してるのは貴女だ」

「ジェラルドさん!」

「俺は貴女に愛されたい!――2番目でもいい、3番目でもいい。ヨーコさん!!俺を……!」




――恐ろしい。こんなに真剣の想いほど、恐ろしいものは無い。




ジェラルドさんは、私を包み込むように抱き締めてくれる。



「ヨーコさんを困らせるのは分かってました。…謝ります」

「ううん、謝らないで。私もジェラルドさんの事は好きだよ。貴方の気持ちは嬉しいもの…」



言葉が上手く出て来ない。


自分の気持ちすら定まっていないのに。


緑色の瞳を持つ青年の腕の中で、私は完全に言葉を失っていた。



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