【40】
「何処に行きましょうか?」
そう言われると困るってしまう。だって、まだこの辺りの事知らないから。
でも、う~んって考えて「広い場所」と、曖昧に答えてしまった。
それなのに、ジェラルドさんは「仰せのままに」だなんて。
まるで、お姫様扱いじゃないですか。
私は、ちょっと気になってたさっきのおじいさんの事を話題にしてみる。
「あぁ、あれはこの国の宰相で、俺の父ですよ」
「え?お父さん?」
まさか、お父さんだったなんて…。
知らなかったとは言え、私はさっきまで“おじいさん”って呼んでたんだけど。
「いいですよ。父は、もう60は過ぎてますから」
と、言って相変わらず煌くような笑顔を見せる。
「俺は遅くに生まれた子供で、似てないでしょう?俺は、母親似だから」
「そうなんだ~。でも“おじいさん”だなんて、呼んでごめんね」
「今度、見かけたら声をかけてあげて下さい。あれでも、貴女のファンなんですから」
「はぁ…」
『女神』って何?アイドルですか?
私が、提案した広い場所。
どこまでも広がる草原にやって来た。
でも、期待していた場所は枯れて土に還ろうとしている。
私は手のひらに気を集中する。青い炎が浮かび上がる。
さらに気を集めると炎は大きくなり、それを大地に放つ。
草原は緑の大地に蘇り、花々も咲き乱れる。




