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女神降臨  作者: 塔子
39/103

【38】

私は走ってる。彼の後を追いかけてる。


アースレイの背中が見えた!


見えてるのになかなか追いつかない!


それもそのはず、ずっと椅子に座りっ放しで、いきなり走ったりなんてするから。


食事も取ったり、取らなかったり。



「ア…っ!」



アースレイ!って、声を掛けようとした時、あ、足が縺れる!


こ、転んじゃう~!!


あれ?身体が軽い。しかも転んでない!?


私を支えてるのは彼の腕。



「器用だな。何も無い所で転ぶか?普通?」



完全に呆れた声で言う。



「何よ!バカにしないでよ!」



アースレイの腕を思いっ切り払いながら言う。


払った、と思ってたのは私だけで、彼の手は私の腕を掴んで放さない。



「ア、アースレイ?」

「ヨーコ!」



重なる二人の言葉。



「な、何?」

「何だ?」



また、重なる。


こういう時って、不思議とくすぐったい気持ち。だって、可笑しい。


ぷっと吹き出してしまう。



「いいよ。先にアースレイ言って」

「ヨーコが先に言えよ」


「じゃ、じゃあ、言うけど…。私の事、気に入らないでしょ?」



こんな事言うつもりなんて無かったのに。



「かなり、な」



そう言って口元が上がる。少し意地悪そうに。



「そういう、おまえも俺の事、気に入らないだろう?」

「そりゃあ、もちろん!」



まだ、好きとか嫌いとかよく分からない。


でも何となく悔しいっていうか、負けたくないっていうか。


何故か、アースレイと居ると身体中の神経がピリピリする。


私の持つ闘争本能が刺激されるって、感じ。


もともと負けず嫌いなのは認めるけど、心が燃える様に熱くなる。


でも、頭の中は妙に冷めていて。


私も彼の腕を掴む。ぐいっと引っ張って、ニヤって笑ってみせる。



「おい、ヨーコ!おまえっ…!!」



焦ってる!!でも、もう遅い!!



大外刈り!



「言っとくけど、私はあんたより強いんだからね!」



私は、いつもの笑顔に戻っていた。


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