37/103
【36】
シュカは、話し終わると黄赤色の瞳を私に向ける。
「ヨーコも望むのか?――“死”を」
息を呑む。私が死ぬ?それって、シュカが私を…?
声が震える。
「シュ…カ……」
「ヨーコが、望むなら」
私は、私は…。
浮かぶのは両親の顔。独り残されるのは悲しくて淋しい。
でも!
「私は、そんな事、望んだりしないよ。シュカに、そんな事、言わない!!」
私は言う。
「死ぬなんて出来ないよ。生きる!生きていくよ!辛い事が多くてもね」
別れは、どんな形でも悲しいし淋しい。
でも、生きている限りいずれ訪れるもの。
残される別れ、残していく別れ。
それは、どちらも同じぐらいの痛みを伴うもの。
「シュカ、出会ったらいつか別れるんだよ。でも、別れるから出会わないなんて……。別れても…また、会おうよ」
――また、会おうよ、
「――そうだな、ヨーコ」
「わ、私、行くね」
――また、会おうよ。
不思議と重なる。あの方とヨーコ。
それは、あの方の最期の言葉。
我の最初の『女神』昊の言葉。




